ウクライナとロシアの戦争は、依然として続いている。しかし、アメリカの大統領選挙では「もしトラ」と言われていたが、結果をみると、圧倒的にトランプが勝利して、新大統領に当選した。そうかと思っていたら、シリアのアサド政権があっという間に崩壊し、まだまだ混乱が続いているが、難民の一部が自国に戻り始めている。その間、イスラエルは、世界の反対を押し切って、ある意味ではいちばん我が物顔で勝手気ままに振る舞っているようにも思える。
そんなとき、年末に読んだ齋藤ジン著『世界秩序が変わるとき』とエマニュエル・トッド著『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか 』の2冊は、衝撃的だった。二人は、おそらく立場はまったく違うし、前者は投資コンサルタントだし、後者は人類学者である。しかし、二人は、世界のこれからの方向については、ほぼ同じ方向に向かっているという分析では一致しているように思われる。
世界は、いわゆる、新自由主義の時代が終わり、ゲームチェンジが起きているのだ。言葉は違うのだが、新しい「帝国主義」の時代に入っていると言うべきかもしれない。そのために、新しい国家秩序が求められていると言っている。そして、それは、かなり困難な問題でもある。いろいろなところで、紛争が起きていて、それは、そう簡単に終わりそうもない。ウクライナの戦争に北朝鮮が参加したが、それは不気味な存在と化している。その上、何を血迷ったか、尹大統領がとんでもない失策までしている。
齋藤ジンは「中国の衰退と、そして日本復活」と言っているが、それはどこまで当たっているかはよく分からないが、自民党の崩壊は、ある意味ではその第1歩かもしれない。石破茂首相は、厳しい政府運営を迫られているが、それゆえにこそ、たぶん、現在のところ極めて民主的な政権運営をしているように思われる。一見頼りなさそうに見えるが、これはこれでいいのだと思える。いまほど、マスコミが政治について自由奔放に発言していることはない。
私は、新聞を取るのをやめてしまったので、情報は、もっぱらネットであり、解説はユーチューブ動画である。できるだけ偏らないように配慮しているが、なかなか難しい。でも、右も左も何を言っているのかは、知っておくべきだろうと思う。ある意味では、朝日新聞の記事と産経新聞の記事を読み比べるような作業をしておくべきだと思う。それは、ウクライナの戦争について、イギリスの情報記事と、アメリカの情報記事と、ロシアの情報記事を検討しておくことでもある。そんなことができるのかと言われるとすこしこまるが、英語もロシア語もほとんど理解できないので、ロシアからの情報は、もっぱら佐藤優の「東京大地塾」での講演を参考にしているが。
それにしても、世界は、今の世界は、単なるイデオロギーでは動いていないことだけはたしかだ。単純に共産主義とか資本主義では分析できない状況になっている。「地政学」という言葉が流行っているが、それは、たぶん、現在の政治的、経済的な状況が上手く分析できないことの表れだと思われる。日本は、とても長閑な雰囲気のようにみえるが、本当はとても大変な時代なのだと思う。いずれにしても、何が起きるのか分からない状況になってきたので、情報の取り扱いには、できるだけ慎重になりたいと思っている。それが、たぶん、今年の課題なのだと思われる。
そんなとき、年末に読んだ齋藤ジン著『世界秩序が変わるとき』とエマニュエル・トッド著『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか 』の2冊は、衝撃的だった。二人は、おそらく立場はまったく違うし、前者は投資コンサルタントだし、後者は人類学者である。しかし、二人は、世界のこれからの方向については、ほぼ同じ方向に向かっているという分析では一致しているように思われる。
世界は、いわゆる、新自由主義の時代が終わり、ゲームチェンジが起きているのだ。言葉は違うのだが、新しい「帝国主義」の時代に入っていると言うべきかもしれない。そのために、新しい国家秩序が求められていると言っている。そして、それは、かなり困難な問題でもある。いろいろなところで、紛争が起きていて、それは、そう簡単に終わりそうもない。ウクライナの戦争に北朝鮮が参加したが、それは不気味な存在と化している。その上、何を血迷ったか、尹大統領がとんでもない失策までしている。
齋藤ジンは「中国の衰退と、そして日本復活」と言っているが、それはどこまで当たっているかはよく分からないが、自民党の崩壊は、ある意味ではその第1歩かもしれない。石破茂首相は、厳しい政府運営を迫られているが、それゆえにこそ、たぶん、現在のところ極めて民主的な政権運営をしているように思われる。一見頼りなさそうに見えるが、これはこれでいいのだと思える。いまほど、マスコミが政治について自由奔放に発言していることはない。
私は、新聞を取るのをやめてしまったので、情報は、もっぱらネットであり、解説はユーチューブ動画である。できるだけ偏らないように配慮しているが、なかなか難しい。でも、右も左も何を言っているのかは、知っておくべきだろうと思う。ある意味では、朝日新聞の記事と産経新聞の記事を読み比べるような作業をしておくべきだと思う。それは、ウクライナの戦争について、イギリスの情報記事と、アメリカの情報記事と、ロシアの情報記事を検討しておくことでもある。そんなことができるのかと言われるとすこしこまるが、英語もロシア語もほとんど理解できないので、ロシアからの情報は、もっぱら佐藤優の「東京大地塾」での講演を参考にしているが。
それにしても、世界は、今の世界は、単なるイデオロギーでは動いていないことだけはたしかだ。単純に共産主義とか資本主義では分析できない状況になっている。「地政学」という言葉が流行っているが、それは、たぶん、現在の政治的、経済的な状況が上手く分析できないことの表れだと思われる。日本は、とても長閑な雰囲気のようにみえるが、本当はとても大変な時代なのだと思う。いずれにしても、何が起きるのか分からない状況になってきたので、情報の取り扱いには、できるだけ慎重になりたいと思っている。それが、たぶん、今年の課題なのだと思われる。
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