なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

猛暑に咲くヒルガオ科に元気をもらう

2024-07-13 05:57:09 | 植物

ここのところ毎日雨ばかりで気温も少し低め。
でも少し前までは連日猛暑で、ぐったりでした。

そんな時でも、わが世の春、あれ、ちょっと変、わが世の夏(?)とばかりに元気な花があります。



それは、このノアサガオに代表される、野生のヒルガオ科の花です。
上の写真のノアサガオが咲いている場所は、去年も何度か投稿した場所。
ノアサガオとクズが競うように伸びています。
今年は、ノアサガオの葉がとても大きくなり、クズに匹敵するサイズになっていました。
ど根性を感じます。

     

今年は、びっしりと広がって咲いている場所を何か所も見つけました。
下の写真は、萬福寺の近くで撮りました。


熱帯原産のアサガオで、日本でも南西諸島などでは自生しているそうです。
花付きがよく丈夫なので、以前は庭で栽培されていたのですが、今ではすっかり野生化してしまいました。
温暖化の影響もあるのでしょうね。
通常種はできませんが、栄養繁殖でどこまでも広がります。

去年初めて見つけたこの白いヒルガオ科。
花のサイズはノアサガオくらいで、比較的大きいです。


最初白花のノアサガオと思ったのですが、調べてみてもあまり出てきません。
葉に切れ込みがないので、マルバアサガオの園芸種が逃げ出したのかもしれません。
     

葉が丸いヒルガオ科、今年はあと2種類見ました。
ひとつは、何度もご紹介している和の風情のアサガオです。
中央がピンク色がかっているところは、ノアサガオとも似ていますね。


こんな感じで咲いていました。


模様が全部違うので、ついついせっせと写真を撮ってしまいます。
葉が丸いのでこちらもマルバアサガオの園芸種が逃げ出したのでしょうか。
サイズは、普通のアサガオと同じくらいです。
     

     

今年見つけたニューフェイス。
やはり葉が丸いですが、花の模様がちょっと違う。これも園芸種の逸出でしょうか。


フェンスに絡まって咲いていたのは・・・


普通のアサガオのような葉ですが、花がかなり小さいです。
おそらく、アメリカアサガオですね。熱帯アメリカ原産です。

お次、いつもは秋に咲き始めるのですが・・・


早くもマルバルコウが咲いています。
温暖化のせいなのでしょうか。
そのうち本州では見られないと言われているサツマイモの花も見られるかもしれませんね。
とはいえ、こちらのマルバルコウは北米原産です。

お気づきと思いますが、ここまで全然在来種のヒルガオ科が出てきていません。
外来種か園芸種の逸出のみ。
ということで、最後は在来のヒルガオ科を・・・



こちらはザ・ヒルガオ(多分)です。
よく似た花にコヒルガオというのがありますが、花が大きく色が濃いことからヒルガオだと思います。
ちゃんと区別するためには苞と花柄を確認する必要があります。

そしてラストのヒルガオ科。こちらもヒルガオだと思ったのですが・・・


実はこちらはコヒルガオなんです。
区別する点は2か所あり、1つは苞の先端が尖っていること、もう一つは花柄にヒレがあることです。
こちらのお手製解説をごらんくださいませ。


え、こんなぼけぼけ写真では分からないですか?
だったらぜひご自身で観察してみてくださいませ。
わたしも、もう一度「ヒルガオ」が咲いていた場所に行って、今度は苞と花茎を写してきます。

それにしてもこの暑さの中でヒルガオ科は元気ですね。
調べてみたら、ほぼほぼ熱帯原産の帰化植物でした。
在来のヒルガオが少し押され気味です。

【撮影:2024/6~7月 宇治市】


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8 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-07-13 06:26:15
クズに匹敵するサイズ
これは、凄い(@_@)、朝顔の成長力が強いのは、
分かりますが、これは別格ですね!!

ニューフェイス
また可愛い朝顔、こういうのを見つけると嬉しくなりますよね

そして、縞の朝顔、お祭りに行く女の子が
来ている浴衣のよう~^^

コヒルガオ
へぇぇぇ~、なつみかんさんの観察力に、
いつも感心しきりです

マルバルコウソウ、
先日、毎年見る場所で、ルコウソウが咲いているのを見て嬉しくなったのですが、
マルバルコウソウは、そちこちで咲くので、
見れば分かるのですが、
マルバルコウソウは見てないです(@_@)

そうそう、
ハゼランが咲いていましたよ^^
返信する
こんにちは (チー子)
2024-07-13 11:04:25
今年見つけたニューフェイス
素敵です

和の風情のアサガオ 落ち着きますね
返信する
わが家の変化朝顔 (ninbu)
2024-07-13 17:49:54
なつみかんさん、こんにちは。

朝顔の季節になりましたね。私も7月3日に近所の公園で、今シーズ
ン初めてノアサガオの写真を撮りました。

朝顔と言えば、わが家の変化朝顔がまだ花を付けてくれません。昨
年は本日7月13に初開花し、その後は8月末まで毎日たくさんの花を
咲かせてくれました。暑さのせいで、開花が遅れているか心配です。

マルバアサガオの園芸種が逸出して、野生化して元気に野原に咲い
ているのを見ると、わが家の変化朝顔は過保護なのかと思ってしま
います。

ヒルガオは私も6月中旬に公園で見ました。一日中開花しているの
で、朝顔のように午前中を気にすることがなく、写真を撮れますね。

コヒルガオにはまだ出会ったことがありません。出会ったとしても、
なつみかんさんのように見分けることは出来ないと思います。
返信する
Unknown (hanatyan)
2024-07-13 21:14:35
こんばんは🌜
「今年見つけたニューフェイス」
私は昨年 林縁で見つけました!
朝顔だと思ったのですが、凄く珍しく初めて見る朝顔なので・・
いつもお世話になってるGoogleレンズさんに問いましたら、「丸葉朝顔ミルキーウェイ」
原産は熱帯アメリカらしいです。
御参考まで
返信する
年々巨大化 (なつみかん)
2024-07-13 21:56:56
>attsu1 さんへ
ノアサガオ、去年もかなり沢山咲いていましたが、今年は花の多さもさることながら、葉の大きさに度肝を抜かれました。
ノアサガオの葉というと、通常切れ込みがないことが多いのですが、この場所だけは3裂している葉が多いです。
まさかと思いますが、三葉からなるクズの葉に対抗しているのかも。

ニューフェイスの花、hanatyanさんに「ミルキーウェイ」という品種と教えていただきました。
名前も素敵ですね!
縞のアサガオはすっかり定番になりました。

マルバルコウソウ、そちらではまだ咲いていないですか?
こちらでも見たのは2か所、咲いている数も少ないので、よほどの慌て者だったのかもです。
ハゼラン、わが家の溝蓋隙間でも咲きました!
山ほど抜きましたが、しぶとく残っています(笑)
返信する
ミルキーウエイ (なつみかん)
2024-07-13 21:58:43
>チー子 さんへ
こんばんは!
ニューフェイス、ミルキーウェイという品種だそうです。
天の川なんて、ロマンチックな名前ですね~
和の風情のアサガオも繁殖力が強いようですが、ノアサガオに比べてずっと上品。
なのに、毎年生えてくるところは、ノアサガオ並みです。
返信する
栄養繁殖 (なつみかん)
2024-07-13 22:02:17
>ninbu さんへ
こんばんは!
そういえば今年はまだninbuさんの変化朝顔便りを見ていません。
と思ったら、まだ咲いていなかったのですね。
気候があまりにもヘンテコなので、調子がくるったのでしょうか。
多分咲き始めたらどんどん咲きますよ~

そういえばノアサガオの実を見たことがないと思ったら、栄養繁殖で増えるそうです。
ちょっとした欠片からでも生えるそうなので、増えるわけですね。
マルバアサガオの園芸種が最近よく野生化していますが、それだけ強いのでしょうね。
色々と改良した品種は外で暮らすのは難しそうです。

ヒルガオもよく見るようになりました。
コヒルガオは花が小さくて色が薄いので、もし見られたら分かると思いますよ~
返信する
ありがとうございます! (なつみかん)
2024-07-13 22:04:15
>hanatyan さんへ
こんばんは。
ハナちゃんも逃げ出したミルキーウェイに出会っておられたのですね!
名前を教えて下さりありがとうございます。
天の川って素敵な名前ですね。
花もとても素敵です。
原産が熱帯アメリカの花がどんどん野生化するって、すでに日本は亜熱帯化してるってこと!?
なんて思っちゃう今日この頃です。
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