なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

都の鬼門守護、日吉大社参拝

2024-09-01 06:18:22 | お出かけ

今日から9月。
動きが遅い台風10号は、進路以外の場所で大雨を降らせて大きな被害が出ています。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
京都に一番近づくのは1日から2日の夜中のようですので、こちらも予断を許しません。
お出かけ好きのなつみかんも、この週末は大人しく8月分の写真の整理やブログ書きをしています。
ということで、今日から1週間は8月後半に訪れたあちこちの様子をご紹介しますね。

先日比叡山を訪れた際、麓の坂本には比叡山ゆかりの神社仏閣が多くあるのに気づきました。
思い立ったが吉日。お盆Week最終の週末に、坂本にある日吉大社と西教寺を訪れました。
実際は西教寺、日吉大社の順に回ったのですが、今日はお朔日。
全国的にも有名な日吉大社の方からご紹介します。

まずは日吉大社の鳥居をご覧ください。


朱塗りの鳥居にカエデの緑が鮮やかですね。
この鳥居ですが、お気づきのように見慣れない形をしています。
明神鳥居の上に破風の乗ったこの鳥居は、山王鳥居と呼ばれ、密教と神道の合一を表しているそうです。

日吉大社は崇神天皇7年(なんと約2100年前の紀元前!)に創祀されたと古事記に書かれています。
平安遷都の際、この神社が都の鬼門(東北)にあることから魔よけ・災難消除の神社として、
また、延暦寺(天台)の護法神として、人々の崇敬を集めました(神仏習合ですね)。
全国に3800余ある「日吉(日枝)神社」や「山王社」という神社はすべて日吉大社を勧請したもの。
400,000平方m(東京ドーム8.5個分)ある広大な敷地には、西本宮、東本宮と5つの摂社があります。

※境内図はこちら→ 

普通は西、東の順に回るのですが、西教寺方向から来たので私は東に先に行ってしまいました。
ちょっとイレギュラーですが、行った順番にご覧くださいませ。
西教寺と日吉大社の間にある大宮川観光駐車場に車を止め、道標に従って日吉大社に向かいました。
途中、ナギの木など現れ、神社気分が高まります。

(有名なナギの木が境内に2本あったそうですが、そちらは見逃しました。なにしてんねん、私)

ほどなく東本宮の拝観受付があり、そちらで拝観料を払って中に入りました。


この辺りで雲行きが怪しくなってきたので、急いで回ります。
本殿は拝殿の奥にあり、国宝です。
日吉造という独特の形で造られており、ここしかないそうです。
ご祭神の大山咋神は比叡山の地主神だそうですが、格は西本宮の方が上なんだそうです。


境内にはほかに樹下社、大物忌社などがあります。


水が流れていました。この辺り、水が豊富で涼し気です。


境内側から楼門を見たところです。


続いて緑深い小径を歩いて、西本宮に向かいます。


山王鳥居から西本宮に続く参道に出ました。
そこにはこんな小屋があり・・・


山王さんのお使いと言われる神猿がこちらで飼われていました。
「魔がサル(去る)」、「マサル(勝る)」ということで信仰を集めています。


昔京都から大津まで比叡山で山越えしたとき、止めた車にどさどさサルが乗ってきました。
とても怖かったのですが、今はどうなんでしょう。
閉じ込められて神様になったサル、どんな気持ちなのでしょうね。
(ちなみに隣には神馬の小屋がありましたが、こちらは木像でした)

参道の横には川が流れており、西本宮の楼門手前ではこんな光景を見ることができます。
  

そしてこちらが楼門。


西本宮の方が人が多かったです。


こちらが西本宮の本殿です。
お参りは前の拝殿からするということで、本殿は横からしか見られませんでした。
こちらも日吉造で、16世紀に造られた国宝の建物です。


ご本尊の大己貴神は、天智天皇が大津京に遷都した時、大神神社から勧請されたそうです。
7世紀後半のことです。



本殿(奥)と拝殿(手前、重要文化財)です。



境内にあった大きなカツラのご神木。こちらは見逃しませんでした。
お天気も不安定なので、そろそろ帰ることにしました。
途中、摂社の宇佐宮と


白山宮です。


白山宮にはちょこっとお参りしましたが、建物が少し傷み、草も生えています。


そして向こうの方に山王鳥居が見えてきました。




見てのとおり、こちらには沢山のカエデ(多分イロハモミジ)の木があります。
秋になると綺麗に紅葉するので、日吉大社は紅葉の名所でもあります。

駐車場所へ戻る前に、有名な穴太衆積みの石垣を見ることにしました。
坂本には穴太衆と呼ばれる石工集団がおり、自然石を組み合わせた石積みで有名です。
現在もその積み方で積んだ石垣が残っており、名所になっています。



いい雰囲気です。



石垣はかなり苔むして、年季が感じられました。



手前の石垣も穴太積みですね。
奥の方は琵琶湖ですが、ちょうど晴れてきた青空と同化しています。

日吉大社はこれまで何度も前を車で通っているのに一度も行ったことのない神社でした。
こんなに立派な神社だということが分かったので、再訪して隅々まで参拝したいと思います。

明日は日吉大社の前に行った西教寺です。

【撮影:2024/8/17  京都市大津市 日吉大社】

コメント (8)
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