lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

W.ギロック/子供のためのアルバム18.雨の日のふんすい

2013年07月04日 | 音楽

W.ギロック/子供のためのアルバム18.雨の日のふんすい/演奏:内藤晃

梅雨も終わりに近づいたのか、昨日今日、と雷鳴の聞こえる雨降りでした

教室の鏡には、「雨がやみますように」と、生徒さんが布で作ってくれたてるてる坊主が笑っています。

雨降りのお守りなだけでなくて、

私が困った顔になったり、

「何回注意したらわかってくれるの・・・」などとと言いそうになった時は、

いつもこのてるてる坊主が、それを鏡のようにはね返して、私に向けてくれます。

 

うん、生徒さん達は、わからないから習っているんだ、

私の仕事は、出会えた子達の心を育てることのはずだった

むしろ、育てられているのは私のほうなのでしょう。

 

アメリカのピアノ教育家、ウィリアム・ギロックの曲集「子供のためのアルバム」より、

「雨の日のふんすい」

・・・美しい絵を観ているように情景がうかぶ曲です。

晴れの日ではなくて、あえて雨の日。

光も色合いも擦りガラスごしに届くように、やわらかでしょう。

どこが雨の動きで、どこが噴水の動きでしょうか。

近くにあるものはどれで、遠くのものはどれでしょう。

自分でいろいろ考えてみると、

それぞれの音のタッチも強弱も変わってきますね。

二つは相反するようで最後に相容れそうです。

 

この曲をつくったギロックは、もう亡くなられましたが、

詩情豊かなこの作曲家の曲集は、教室の、子供だけでなく、大人の方も素敵に弾いてくださいます。

さて、てるてる坊主を見ながら深呼吸して、もう少しレッスンです