急に予定が変わって時間ができ、奈良の秋篠音楽堂ホールで、少し前のコメディー映画を観ました。
「カルテット!」<人生のオペラハウス> (2012年 イギリス)
ダスティン・ホフマンの初監督作品。
出演 マギー・スミス トム・コートネイ ビリー・コノリー 他
イギリスの美しい田園風景の中の建物、ビーチャムハウス
かつて活躍した音楽家たちが、豊かな老後を送るために作られた、特別な施設なのでした。
ここにはイギリス最高のカルテットとうたわれた四人のうちの三人が暮らしています
ゆったりしたサロンに、広い敷地。個性的な老音楽家たちが楽しく過ごす場も、
時代とともに音楽会の客足が遠のき、存続の危機が。
そこで計画された「ヴェルディ生誕200年コンサート」
ところが順調に進みはじめた計画に思わぬアクシデント、事態は難航・・・
そこに名カルテットの残る一人のソプラノ歌手が現れ、その再結成がホームを救うかに見えたのですが、
なんとカルテットの一人は彼女と離婚したことがあり、双方ともに参加を拒否。
はたして二人は和解できるのでしょうか、そして音楽会は。
自分にもやってくる、老後の生活。
スマートに立ち振る舞いたくても、現実はそうもいかない時もあって、少し身につまされるようです
それでも、老いてもなおチャーミングな登場人物達に心ひかれ(主演のマギー・スミスさんを見ていると、ハリー・ポッターを思い起こしてうれしくなります!)
オープニングのミュージカルのような「椿姫」を始め、ヴェルディにプッチーニ、バッハにハイドン、シューベルトの曲がちりばめられ、
それらは、なんと実在する往年の大音楽家が出演して奏でる音楽で、とっても素敵です
笑いあリ涙あり、いくつになっても気持ちは前向きにいられたらいいなあと思える映画でした