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●定例会=2020年1月21日(土) 午後2時~6時
●会 場=四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(10名+資料参加1名) *音田さんは欠席されましたが,事前に資料を公開。
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表) 資料参加
岡部智子(高槻市小学校3年)
木村直子(大東市小学校6年)
宮本なつ江(八幡市・「英語で科学教室」主宰)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
室元昭雄(四條畷学園高校理科教諭)
雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校非常勤講師)
北村 修(枚方市小学校2年)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<資料発表内容>
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
沖縄の石灰岩の観察に行かれ,〈沖縄の石と地層〉についての報告がありました。沖縄は半分は石灰岩の島だそうです。「ブラタモリ」でも紹介されていましたが,採集された「琉球石灰岩」も見せてもらいました。石灰岩は塩酸をかけると二酸化炭素を発生して泡が出るのでわかります。現地の「楽しい教育研究所」も訪問しました。「板倉「科学読み物論」から『石は なにから できている?』まで」という資料では,板倉さんの「科学読み物論」の概略がまとめられています。資料の「「科学読み物」というのは人間の物語なのです。自然の物語ではないのです。自然の物語は「自然の本」なのです」という板倉さんの言葉が心に残ります。
★木村直子(大東市小学校6年)
資料「11月の狭山のフェスティバル,世界の国旗など」には木村さんの近況が綴られています。中学受験のために学校を休んでいる子どもが10人ほどいるので残りの27人くらいで授業を進めています。11月の狭山の会では「海の中の小さな生き物」の講座に10名ほどの参加者が集まりました。そのときの様子などもふくめて『たのしい授業』の1月号に木村さんの記事が掲載されました。メールでの問い合わせも27通ほど来て反応は良好です。夏の全国大会では「チリモン」分科会をする予定です。そのほかクラスでの「世界の国旗の授業」「もりあがったモルQ」「おりぞめフラワー」の実践の様子が書かれています。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
家事都合のため欠席されました。事前に公開された資料によると最近の活動と今後の予定は次の通りです。
①1月11日 2019年度<法円坂子どもプラザ>1月最終講座が終わりました。今回も、とても楽しい科学実験教室になりました。
②4月から始まる多様な活動に向けて諸々準備しています。
*<科学フェスティバル>準備会の準備
*子どもプラザ堺教室(ソフィア・堺科学実験)の準備
*<法円坂子どもプラザ>の準備
*<子どもプラザ高槻教室>の準備
③2月4日(火)には三田市市民センターでの講演会(音田さんの授業)にいきます。テーマは<名字(苗字)の歴史から日本を視る!>(水口原案のプランを高大用に編集したもので講演)。参加者は、200名。200名を相手にどんな授業(講演)になるのかとても楽しみです。
★北村 修(枚方市小学校2年)
≪足は何本?≫をたのしくやっています。休み時間は大繩をして子どもたちと遊んでいます。クラスでインフルエンザが流行して学級閉鎖になりました。そこで授業が進めづらいので「だまし絵」を見せて楽しい時間を過ごしています。参加者のみなさんも「だまし絵」にだまされてたのしかったです。
★室元昭雄(四條畷学園高校理科教諭)
昨年の12月27日夜から29日にかけて富山県朝日町から新潟県の糸魚川市に翡翠(ヒスイ)拾いに行きました。翡翠は比重が3を超えなければ純度が低いか,翡翠になりそびれた「ロディン岩」というものだそうです。室元さんが拾ってきた翡翠の比重は2.9でした。糸魚川市の「フォッサマグナパーク」では,地上にプレートの岩石層が直交している珍しい場所を見学しました。昨年の夏は,三陸海岸の被災地を見学するなど,活動的に研究を続けています。
★笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校 非常勤講師)
資料〈電気の不思議〉には,「自転車のライトの配線」「電車の架線とアース」「電線にとまった鳥は感電するか?」「電気洗濯機のアースとコンセントのアース」などの興味深い話がまとめられています。「電柱から家への配線はどうなっている?」という資料では以前から気になっていた家の配線のアースの問題が解決したということです。
★岡部智子(高槻市小学校3年)
昨年の12月27日に「犬塚さんを偲ぶ会」に参加しました。犬塚さんが昭和63年度に書かれた自筆の「学級経営案」を朗読してくれました。「毎日元気に学校にくればよい。何かを教える,指導する,しつけるはすべてこれを基本に考えていきたい」と書かれていました。「学校を(その中で一番多くの時間である「授業」)を楽しいものにしたいと思っている」という言葉が心に残りました。
クラスでは≪電池と回路≫や≪自由電子が見えたなら≫をしています。討論が活発でうれしいです。お隣のクラスにも出前授業をしています。校内の研修会で仮説実験授業を紹介するために≪磁石≫の授業をするそうです。
★宮本なつ江(八幡市・「英語で科学教室」主宰)
宮本さんの一番の関心は「小学校英語教育」です。「英語についての学び・発見がないと子どもは楽しくないであろう」と宮本さんは考えています。 宮本さんは高橋豊さん(四條畷学園小学校)が提唱されている「意図的不完全英語教育」に3年前から取り組んでいますが,それに加えて「つづり読み」(フォニックス)も重視しています。夏の全国大会で「英語教育」分科会を立ち上げてほしいと願っています。
★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
「カリーの4年科学通信」には<エネルギー入門>や「冬の星座」の授業の様子が書かれています。「はずれんぼう」という割りばしとつづりひもで簡単に作れるマジック用品を作りました。これを使って指から割りばしを抜いた人はほんの2,3人。ぼくは例会の場では成功しませんでした。翌日に思いがけない方法を発見し成功しました。雁金さんは今年の3月で学園の教員の立場を離れ4月から新しい活動を始められます。外部講師として学園小学校の放課後科学教室で「たのしい科学」を教えられるそうです。
★永岡 修(四條畷学園小学校3年)
いま≪磁石≫の授業をしています。1月25日(土)に学園小学校で雁金隆さん・美佐枝さん・永岡さんが公開授業をします。4月から学園小学校では仮説の会員が永岡さん一人になってしまうので,サークルのみなさんで永岡さんを応援していきたいと思います。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
木村さんが作られた<海の中の小さな生き物>というプランをルネサンス大阪高校の通学コース用に少し編集しなおしたものを持って行きました。1月20日にはこのプランで通学コースの生徒さんに授業をしました。みなさん熱心に「チリモン」をさがしていました。授業の最後は「チリモンキーホルダー」をダイソーで手に入れた「UVレジン」のセットで作りました。このプランは高校生にも楽しんでもらえることがわかりました。夏の全国大会で「チリモン」分科会が開かれるようですが
このプランが広がることを願っています。
*
〈心に残る板倉講演より〉
中一夫さんからいただいた資料「知恵を生かして乗り越える」(板倉聖宣講演記録)の中に次のような言葉がありました。
「今後とも教育環境は厳しいものになってまいります。厳しいことを元気を出して乗り越えるのではなくて,「知恵を生かして乗り越える」ようにしてください。元気を出してやると,いいことはないです(笑)。
仮説実験授業で一番大切なことは〈子どもがたのしいこと〉です。二番目は〈教師がたのしいこと〉です。〈教師がたのしいこと〉はどうでもいいのではありません。教師がたのしくなければ,子どもは絶対にたのしくならないんです。教師が歯を食いしばってたのしいはずの授業をしても,子どもはたのしくならないのです。先生が「これは学びがいがあるな」と思えることを教えてください。」
これは,2008年の「大阪たのしい授業フェスティバル」(高槻・五百住小学校)での話です。このときから12年経ちましたが,依然として教育環境の厳しさは続いています。現場での厳しい話はぼくよりも若い先生からいろいろ聞いていますが,この板倉さんの発想法を知ってもらいたいと思い,紹介させていただきました。
歯を食いしばって頑張る先生を高く評価する教育現場はいずれ「崩壊」すると予想します。
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●定例会=2020年1月21日(土) 午後2時~6時
●会 場=四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(10名+資料参加1名) *音田さんは欠席されましたが,事前に資料を公開。
西村寿雄(科学読み物・地学研究)
音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表) 資料参加
岡部智子(高槻市小学校3年)
木村直子(大東市小学校6年)
宮本なつ江(八幡市・「英語で科学教室」主宰)
永岡 修(四條畷学園小学校3年)
室元昭雄(四條畷学園高校理科教諭)
雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校非常勤講師)
北村 修(枚方市小学校2年)
水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
<資料発表内容>
★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
沖縄の石灰岩の観察に行かれ,〈沖縄の石と地層〉についての報告がありました。沖縄は半分は石灰岩の島だそうです。「ブラタモリ」でも紹介されていましたが,採集された「琉球石灰岩」も見せてもらいました。石灰岩は塩酸をかけると二酸化炭素を発生して泡が出るのでわかります。現地の「楽しい教育研究所」も訪問しました。「板倉「科学読み物論」から『石は なにから できている?』まで」という資料では,板倉さんの「科学読み物論」の概略がまとめられています。資料の「「科学読み物」というのは人間の物語なのです。自然の物語ではないのです。自然の物語は「自然の本」なのです」という板倉さんの言葉が心に残ります。
★木村直子(大東市小学校6年)
資料「11月の狭山のフェスティバル,世界の国旗など」には木村さんの近況が綴られています。中学受験のために学校を休んでいる子どもが10人ほどいるので残りの27人くらいで授業を進めています。11月の狭山の会では「海の中の小さな生き物」の講座に10名ほどの参加者が集まりました。そのときの様子などもふくめて『たのしい授業』の1月号に木村さんの記事が掲載されました。メールでの問い合わせも27通ほど来て反応は良好です。夏の全国大会では「チリモン」分科会をする予定です。そのほかクラスでの「世界の国旗の授業」「もりあがったモルQ」「おりぞめフラワー」の実践の様子が書かれています。
★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
家事都合のため欠席されました。事前に公開された資料によると最近の活動と今後の予定は次の通りです。
①1月11日 2019年度<法円坂子どもプラザ>1月最終講座が終わりました。今回も、とても楽しい科学実験教室になりました。
②4月から始まる多様な活動に向けて諸々準備しています。
*<科学フェスティバル>準備会の準備
*子どもプラザ堺教室(ソフィア・堺科学実験)の準備
*<法円坂子どもプラザ>の準備
*<子どもプラザ高槻教室>の準備
③2月4日(火)には三田市市民センターでの講演会(音田さんの授業)にいきます。テーマは<名字(苗字)の歴史から日本を視る!>(水口原案のプランを高大用に編集したもので講演)。参加者は、200名。200名を相手にどんな授業(講演)になるのかとても楽しみです。
★北村 修(枚方市小学校2年)
≪足は何本?≫をたのしくやっています。休み時間は大繩をして子どもたちと遊んでいます。クラスでインフルエンザが流行して学級閉鎖になりました。そこで授業が進めづらいので「だまし絵」を見せて楽しい時間を過ごしています。参加者のみなさんも「だまし絵」にだまされてたのしかったです。
★室元昭雄(四條畷学園高校理科教諭)
昨年の12月27日夜から29日にかけて富山県朝日町から新潟県の糸魚川市に翡翠(ヒスイ)拾いに行きました。翡翠は比重が3を超えなければ純度が低いか,翡翠になりそびれた「ロディン岩」というものだそうです。室元さんが拾ってきた翡翠の比重は2.9でした。糸魚川市の「フォッサマグナパーク」では,地上にプレートの岩石層が直交している珍しい場所を見学しました。昨年の夏は,三陸海岸の被災地を見学するなど,活動的に研究を続けています。
★笠井 亮(大阪電気通信大学・ルネサンス大阪高校 非常勤講師)
資料〈電気の不思議〉には,「自転車のライトの配線」「電車の架線とアース」「電線にとまった鳥は感電するか?」「電気洗濯機のアースとコンセントのアース」などの興味深い話がまとめられています。「電柱から家への配線はどうなっている?」という資料では以前から気になっていた家の配線のアースの問題が解決したということです。
★岡部智子(高槻市小学校3年)
昨年の12月27日に「犬塚さんを偲ぶ会」に参加しました。犬塚さんが昭和63年度に書かれた自筆の「学級経営案」を朗読してくれました。「毎日元気に学校にくればよい。何かを教える,指導する,しつけるはすべてこれを基本に考えていきたい」と書かれていました。「学校を(その中で一番多くの時間である「授業」)を楽しいものにしたいと思っている」という言葉が心に残りました。
クラスでは≪電池と回路≫や≪自由電子が見えたなら≫をしています。討論が活発でうれしいです。お隣のクラスにも出前授業をしています。校内の研修会で仮説実験授業を紹介するために≪磁石≫の授業をするそうです。
★宮本なつ江(八幡市・「英語で科学教室」主宰)
宮本さんの一番の関心は「小学校英語教育」です。「英語についての学び・発見がないと子どもは楽しくないであろう」と宮本さんは考えています。 宮本さんは高橋豊さん(四條畷学園小学校)が提唱されている「意図的不完全英語教育」に3年前から取り組んでいますが,それに加えて「つづり読み」(フォニックス)も重視しています。夏の全国大会で「英語教育」分科会を立ち上げてほしいと願っています。
★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
「カリーの4年科学通信」には<エネルギー入門>や「冬の星座」の授業の様子が書かれています。「はずれんぼう」という割りばしとつづりひもで簡単に作れるマジック用品を作りました。これを使って指から割りばしを抜いた人はほんの2,3人。ぼくは例会の場では成功しませんでした。翌日に思いがけない方法を発見し成功しました。雁金さんは今年の3月で学園の教員の立場を離れ4月から新しい活動を始められます。外部講師として学園小学校の放課後科学教室で「たのしい科学」を教えられるそうです。
★永岡 修(四條畷学園小学校3年)
いま≪磁石≫の授業をしています。1月25日(土)に学園小学校で雁金隆さん・美佐枝さん・永岡さんが公開授業をします。4月から学園小学校では仮説の会員が永岡さん一人になってしまうので,サークルのみなさんで永岡さんを応援していきたいと思います。
★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤講師)
木村さんが作られた<海の中の小さな生き物>というプランをルネサンス大阪高校の通学コース用に少し編集しなおしたものを持って行きました。1月20日にはこのプランで通学コースの生徒さんに授業をしました。みなさん熱心に「チリモン」をさがしていました。授業の最後は「チリモンキーホルダー」をダイソーで手に入れた「UVレジン」のセットで作りました。このプランは高校生にも楽しんでもらえることがわかりました。夏の全国大会で「チリモン」分科会が開かれるようですが
このプランが広がることを願っています。
*
〈心に残る板倉講演より〉
中一夫さんからいただいた資料「知恵を生かして乗り越える」(板倉聖宣講演記録)の中に次のような言葉がありました。
「今後とも教育環境は厳しいものになってまいります。厳しいことを元気を出して乗り越えるのではなくて,「知恵を生かして乗り越える」ようにしてください。元気を出してやると,いいことはないです(笑)。
仮説実験授業で一番大切なことは〈子どもがたのしいこと〉です。二番目は〈教師がたのしいこと〉です。〈教師がたのしいこと〉はどうでもいいのではありません。教師がたのしくなければ,子どもは絶対にたのしくならないんです。教師が歯を食いしばってたのしいはずの授業をしても,子どもはたのしくならないのです。先生が「これは学びがいがあるな」と思えることを教えてください。」
これは,2008年の「大阪たのしい授業フェスティバル」(高槻・五百住小学校)での話です。このときから12年経ちましたが,依然として教育環境の厳しさは続いています。現場での厳しい話はぼくよりも若い先生からいろいろ聞いていますが,この板倉さんの発想法を知ってもらいたいと思い,紹介させていただきました。
歯を食いしばって頑張る先生を高く評価する教育現場はいずれ「崩壊」すると予想します。
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