普通は星空を見る際の状況としては晴れているとか、月明かりがないとか、光害が少ないとかいった条件下が良いとされる。しかしそうでない時の夜空も結構いいものだと思っている。
肉眼では雲越しの月を見てもぼやっとして見えるが、双眼鏡や望遠鏡を通してみると月の様子はよりはっきり見える。雲の小さな切れ目越しで部分的にくっきり見える部分と、雲に覆われている部分が短時間で月を通過している様子はとても立体感がある。特に高層雲が無く低層雲を月明かりが照らしている条件下での様子はとても幻想的だ。ゴッホの星月夜のリアルバージョンかな。雲に絵の具の厚みを感じる。
低倍率双眼鏡だとこんな感じで月明かりに照らされる範囲は狭く見える。
こういう雲のある夜空は広視野の低倍率双眼鏡が最高だ。KOWA BDII32-6.5XDとVisonking 5x25はこういう雲のある月夜や夕焼けの雲、昼間の入道雲を見る状況では臨場感がずば抜けていてとても気持ちがいい。