ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

今頃、「上流階級」を読んでます。

2015-07-02 23:13:55 | 思い出
1月16日だったと思う。竹内結子主演で、「上流階級」というドラマが放送された。
1月30日には、原作者、高殿円の講演会にも行った。

そのとき買ってサインをしてもらった本「カーリー」は全然読めていない。

娘が上流階級を買ったので、かねてより、「読んだら貸して。」と言っていたのに、なかなか貸してくれず
やっと、先日持ってきた。

本に出てくる富久丸百貨店とは、大丸百貨店がモデルらしい。

テレビでは、元町の大丸だったけど、本来は芦屋の大丸がモデルらしい。
上流階級の方々は、欲しいものを注文、外商部の方が直々にお届けするのである。

ねこ吉の知らないことばかり。

「へぇ~!」と感心しながら、現在読んでいる。

芦屋に洋裁を習いに行き、芦屋に友人もいるけど、本に出てくるような人とは縁が無いねこ吉である。

桁の違うお金持ちである。いや、お金持ちは、成金を意味するので言ってはいけない言葉だとか・・・。

上流階級の方々なんである。


デパートに外商部という部門があるのは、ねこ吉も知っていた。

遥か昔のOL時代、課内では契約者の契約高にしたがって、営業社員がお中元、お歳暮を決める。
当時、1000円から3000円ぐらいの品を、契約者の家に送るのである。
だいたい、紳士用靴下、素麺、味の素、そんな物を送っていたように思う。

品名と住所と名前を、担当者から渡されて、デパート専用の用紙に宛名を書くのはねこ吉の仕事だった。

大丸の外商部からハンサムな男の人が、書きあがった用紙をねこ吉のところに取りに来る。

ひそかに心ときめかしたけど、ときめかしただけであった。
そして、今頃気づいたこと・・・。外商など営業職は、スタイルがよく、顔もいい事が必須条件です。


品物が届いたら、契約者の奥様から、お礼のハガキが届く。そのハガキの上にパンチで穴を開け、紐を通して
担当者に回覧するのもねこ吉の仕事。
大体、名前の後に「内」と書いてある。

多分、1,2年同じ品の「味の素」を送っていた契約者の奥様から、「当家では『味の素は』使用いたしませんので
以後、よろしくお願いいたします。」と書いてあった。

今でこそ、いらないものを送って来られたら、はっきり言う人もいるかもしれないけど、当時の風潮では、
「頂いたんだから、好きな物じゃなくても黙ってもらっておく。」そんな世の中だったと思う。

はっきりと、礼状兼お断りのハガキが来たのには、ねこ吉は驚いた。

当然、担当者に「こんなん来ましたよ。」と見せた。

課の全員が、そのハガキをまじまじと見て、笑い、暫くはネタにした。

次のお中元、お歳暮は、味の素の代わりに何を送ったか覚えていない。



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