(これは2018年7月29日の記事です)
先日TVで「時をかける少女」が放映されたようですが、残念ながら見逃してしまいました。すでに5〜6回見てるのでまあいいんですが。
幸いGYAOでも見られたので、7回目だか8回目だかを見ました。
好きな映画やアニメは繰り返し見たくなります。
子どもが、同じ絵本を何度でも「読んで」とせがむのと一緒。
この映画がなぜ好きか、あまり考えたことなかったのですが、ちょっと考えてみました・・
理由その1 これぞ青春! といった感じだからかな。
学校の教室、グラウンド、自転車置き場、部活・・私が高校生だったのは半世紀以上前のことなのに、つい昨日のことのように思い出されてきます。
また、しばらく高校に勤めていたので、自分の高校時代だけでなく、勤め先の生徒たちの顔も思い浮かびます。私自身の青春、そして彼らの青春。
青春てこうだったよねえ、というのがギュッと詰まったアニメだから。
理由その2 やっぱり時間SFだから。
時間論とか大好きです。アインシュタインは「過去、現在、未来というのは幻想である」と言っていたそうですし、仏教でも、「刹那滅」といって「すべての存在は瞬間的に存在し、瞬間的に消滅する」という考え方があるそうです。
難しい話はさておいて、タイムトラベルものの映画はけっこう見ています。
大御所の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は超有名ですね。これはパラレルワールドもので、最初にパート2を見たとき、時間の流れは一体どうなっているんだろうと悩んだものですが、
最近はタイムループが流行らしく、ロバート・ハインラインの「輪廻の蛇」を映画化した「プリデスティネーション」なんかはすごく面白かった。ちなみにハインラインの「夏への扉」も大好きです。ちょっと古いけど同じ日を何度も繰り返す「恋はデジャ・ブ」も面白かった。「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイ主演です。
トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」やジェイク・ギレンホール主演の「ミッション:8ミニッツ」もタイムループに入り込み、同じ時間を何度も繰り返すという話。「トライアングル」(2月11日の記事)もこのタイプで、意外性に満ちていて面白かった。「バタフライ・エフェクト」もこのジャンルに入るのかな。
自分の意思と関係なくタイムリープしてしまう話では「君が僕を見つけた日」や遺伝的にタイムリープする能力を持った男の話「アバウトタイム」また十何通りもの人生を歩んだという「ミスター・ノーバデイ」など。これらは少々異色のタイムトラベルもので、どちらかというと愛の物語です。
「12モンキーズ」や「デジャヴ」も面白かったなあ。そういえば「ターミネーター」もタイムトラベルものですね。
ちょっと古いところでH・G・ウェルズ原作の「タイムマシン」もけっこう好きです。この中で、未来人がタイムマシンで未来に来たアレキサンダーに言います。恋人が死んだからおまえはタイムマシンを作った。恋人が死ぬ前に戻って助けたら、タイムマシンは作られず、おまえは未来に来ることはできなかったはず。
こうしたタイムパラドックスはタイムトラベルものには付きものですね。
最近ようやく見たのが「ドニー・ダーコ」でジェイク・ギレンホール主演だけど、まだ若い。これ、難解な映画で有名なのですが、要はタイムリープものです。
青春の危うさというのは、時間で表現されると感覚的に捉えやすい。不思議さと危うさの同居した感じがいいです。
というわけで時間SF大好きなんですね。
だからこそ「時をかける少女」が大好きというわけ。
(ちなみに、私は「君の名は。」は好きじゃありません)
でも疑問もいっぱいある。
真琴の自転車を借りた功介と果穂が、踏切で止まれず電車に突っ込んで死んじゃった世界もあった、と千昭がいってますが、タイムリープして過去に戻った場合、功介が死んじゃった世界はどこに行っちゃったんだろうか?
パラレルワールドではいつもそれが謎です。
同じような世界が無数にあって、その一つひとつに私や友人たちがいる、といわれても、私はこの私だけで、分割できない。分割できない私のパラレルワールドって、たとえあったとしても意味があるのか? と思ったり。
で、結局、時間て何だろうか??