お待たせしました!
ゆうきえみセレクション 第6弾。
「洗濯機のなかのこいのぼり」
がamazon kindleで発売されましたのでお知らせします。
これも「天気輪」掲載の短編小説6編を集めたものです。
(「天気輪」って何じゃらほいと思われた方は、4月21日の記事「10 Giraffes」を読んでね)
どちらかというと大人向けの小説ですが、子どもでも読めます。
どれも短いので読みやすいかと思います。
最近、コロナ自粛で暇なもので、電子書籍でも出すか、という感じで編集してました。何しろ古い作品なので、まずはタイピングから始めなくてはいけなくてけっこう大変でした。
他にもまだたくさんあるので、追々出版していこうと思っています。
実をいうと、amazonの電子書籍、私の場合、あんまり売れてないのです。
なにしろ、2月からこっち売れたのは数冊(5冊以下)読み放題で読んでくださった方がいたみたいで、印税が数百円入ってきました。
という感じですねん。
でもね、あんまりがっかりしていません。
なぜなら、電子書籍には絶版がないからです。
未来永劫、かどうかはわかりませんが、amazonが存続している限り、私の電子書籍はamazonの店頭にあるわけで、やがて、必要な人の手に渡る、と信じているからです。
本というのは不思議なもので、いくら評判がよくても、その人に必要ないなら存在しないも同然。でも、いくら世間で不評でも、必要な人の手に渡ればそれは値千金です。
昔、子どもの本を書いていた頃、子どもたちからファンレターをもらったことがありました。ものすごくうれしくてね。
ああ、私の本を読んで楽しんでくれてる人がいるんだ、と大いに励みになりました。
ちなみに、その本は友人に言わせるとイマイチで、私自身ももうちょっと上手に書けばよかったなあ、と思ったものだったのですが、それでも喜んでくれる人がいて、その本に出会ったことがその人にとって幸せなことだった、大人になっても思い出してくれるかもしれない・・そう思うと、
本というのは、世に出た瞬間に書き手を離れて独立していくものなのだなあ、と実感したのでした。
まさに、子どものように。
世に出さえすれば(この世に生まれてきさえすれば)誰かの手に渡り、その人にとって大事な本になるかもしれない。
でも、生まれてこなければ誰の手にもわたらないので、その機会を与えてくれたamazonには感謝です。
これまで、出版という事業は出版社というプロの手にゆだねられてきました。
プロの編集者、あるいは文学賞の選考者に、この本なら世に出していい、というお墨付きをもらえるまでは、どんなに一生懸命書いた本でも世に出ることはなかった。
でも、電子書籍は違います。
誰の許可も必要ありません(一応amazonの審査はありますが)。
本人が出したければいつでも簡単に本が出せる!
これはものすごい革命だと思いませんか?
今はまだ、個人出版の電子書籍はあまり売れていません。大手出版社にはかなわない。
でも、やがて、いつの日か、私の作品が必要な読み手のもとに届く。その日が必ずやって来る。
そう信じて、今もコツコツと書き続けています。
たった一人でもいい、私が書いた作品と出会ってよかった、と思ってくれる人がいれば、作家冥利に尽きます。
というわけですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
「洗濯機のなかのこいのぼり」は以下のサイトからどうぞ。当面、99円です。