先週半ば、いつものようにカーブス(ジム)を終えてマルイで買い物をしようと入口のガラスドアを押し開けようとしたとき(このドアがけっこう重い)ボキっという音がして右手に激痛が走りました。
骨が折れる時って本当に「ボキッ」と音がするのね。
帰宅後、右手は腫れあがり、痛みもひどくなったので翌日近所の整形外科に駆け込み、レントゲンを撮ってもらったところ、右手小指中手骨(ちゅうしゅこつ)を骨折していることが判明。全治一か月だって。
「折れた骨がずれていないので、ギブスの必要はないでしょう。重たい鍋など持たないように(なぜに鍋?と思ったが)」と医師にいわれた。
というわけでしばらくはジム通いもあきらめねばならず、右手だけでなく全身疼痛まで出てきて(リウマチの持病があるので)痛みというのは局所だけではなく全身に影響するのだなあ、と実感。
リウマチのせいかどうかはわかりませんが、骨密度が低く(普通の人の7割弱)背骨の湾曲も始まり背もかなり縮み、と最近あちこちに支障が出てきてはいるのですが、それにしても、
ドアを押しただけで骨折って・・
まあ、歳を考えれば(71歳)無理もないのですが、日ごろ付き合っている人たち(日本語の生徒や英語の仲間たち)が若い人が多いので、なんだか自分も若いような錯覚をしていたのですね。
でも、右手小指中手骨という小さな部分の骨折で済んだのは不幸中の幸いで、つまりは骨が脆弱なので気をつけよ、という警告と受け止め、以後無理な運動や無謀な行動は控えようと思ったわけです。それにしても、
ドアを押しただけで骨折って・・
これってつまり、重いモノを持つと骨折、転ぶと骨折、飛んだり跳ねたりすると骨折、ヨガで骨折・・
という可能性も否定できないわけで、
いよいよ老人力(古い)がついてきたなあと喜び(?)かつ悲しんでおります。
まあ、関節リウマチの診断を受けてからすでに20年近くの時間が経ち、ステロイドなどの強い薬を長年常用してきて(最近はエンブレルという週一回の注射に切り替え、これがかなり効いているようで)おかげで日常生活にはさほど支障なく暮らせているので、それだけでもありがたいと思わなくちゃいけないのですが(同じリウマチ患者でも重症の人たちはそれは大変です)、それにしても、
ドアを押しただけで骨折って・・
これって、重たいスーツケースを持って飛行機に乗ったり、忙しいスケジュールの旅行をしたり、荷物をたくさん抱えてバスや電車に乗ったり、外国のホテルで重たいドアを押したり引いたり、帰国後も自宅まで再び重たいスーツケースを運んだり・・・
といったことがかなり困難になるということを示唆しており、
つまりは海外旅行が難しくなるかもしれない、ということであり、
今後は、海外に行きたい!という衝動を抑えて独り静かな老後生活を送らねばならなくなるかもしれない、ということでもあり、
それって、人生の楽しみが消えていくことであり、人生の終わりが見えてくることであり、人生の店じまいをさっさと進めなくてはいけないということでもあり・・
とまあ、たかが小指の骨折で、ろくでもないことをいろいろ想像しちゃったりしています。
でもまあ、ひと月もたてば完治するらしいので、そしたらまたジムに行けるし旅行にだって行くぞ、と思ってはいますが。
それに、映画みたり、本読んだりはできるので、仮想旅行という手もあるし。脳は現実と仮想現実を区別できないようなので、イマジネーションの中で世界旅行という手もあるにはある。
どっちにしてもまだコロナ禍だし(天中殺でもあるし)、一年くらいはまだ謹慎生活が続くと思われるので、その間にまた骨折しないよう気をつけなくちゃ、とは思っています。
みなさんも気をつけてね。