前回お知らせしたとおり、
「80歳の壁」和田秀樹著 幻冬舎新書
を読んでみました。
「70歳の正解」に比べると、やはりというか、人生の終焉に向けての記述が多い気がします。
特に病気についての記述が多い。
でも、基本的なことは同じです。
老いを受け入れ、我慢せずしたいことをして楽しく生きる、それに尽きるようです。
歳を取れば大抵の人にガンが見つかるので、80歳を超えたら健康診断はしなくてもよい、
たとえガンが見つかったとしても、進行は遅いので治療の必要はない、とか、
コレステロール値が高いほどガンになりにくいので、小太りの人の方が長生きする、とか、
糖尿病の人の方が実はアルツハイマーになりにくい(糖尿病の薬がアルツハイマーを促進する)とか、
認知症の進行を遅らせる最良の方法は、早期発見ではなく、頭を使ったり体を動かし続けることで、
したいことをすると脳は喜び若返るのだとか、
前頭葉は、80歳からでも鍛えることができ、新たな能力の獲得だって可能だとか、
認知症になったからといって何もできなくなるわけではなく、一人暮らしだってできるのだとか・・
高齢になれば何かしらの病気はあるものですが、著者はこう言います。
「おびえたって、避けたって、なるときにはなる。ならば、そのリスクにおびえて世界を小さくして生きるよりは、悠然と自分のしたいことをして日々を過ごす。そして、本当にそうなってしまったら「ああ、きたか」と腹をくくって対処する」
それが、明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方だと言います。
そして、
「人間はしぶとくたくましい!」
「人間は思っていた以上に強い!」
と著者は言い切ります。
希望の持てる言葉ですね。
この本全体がとてもポジティブで、とにかく読んでいて元気になれる本です。
私も来るべき80歳を今から楽しみにしよう・・と思い始めました。
「人間は思っていた以上に強い!」
いい言葉です!