昔、子連れでパリに6週間滞在したことがあり、ある日、マクドナルドに行ったんですね。とりあえず英語が通じるレストランといったらマクドナルドくらいしかなかったので。
ところが、カウンターでいきなり「マンジュー、マンジュー」とまくしたてられて呆然。
そこで私は考えた。日本のマクドナルドで最初に聞かれるのは「店内ですか、それともお持ち帰りですか?」おそらくここでも同じだろう。だとすると、「マンジュー」は「食べる」じゃないか。ここで食べますか、と聞かれたのではないかととっさに判断し「ウイ、マンジュー」と答えたのでした。
我ながら冴えてるなあと思った瞬間でした。
その「マンジュー」が今回の映画「ジュマンジ」なのではないかと後に気付いたのですが、ネットで調べるとちょっと違うみたい。
フランス語の「私は食べる」は「je mange」なので綴りも違う。でも響きは似てる。つまり、「おまえを食べてやるぞ」という意味、なんじゃないかしら。
で、今回見たのがその「ジュマンジ」の続編。
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(ジェイク・カスダン監督 2018年)
今、Netflixで配信されています。
お子様向けだと侮るなかれ。こういうエンターテイメント映画は本当に面白く作ってあります。楽しむための映画なので、難しいことは考えなくていい。ただひたすら子どもたちの冒険につきあい、最後はめでたしめでたしとなる予定調和の世界なので安心して見られます。
最初の「ジュマンジ」も好きな作品で3回は見てます。ロビン・ウィリアムズが出ているのだもの。
ロビン・ウィリアムズはボードゲーム「ジュマンジ」の世界に捕われてしまい、出られなくなっています。そこへ主人公の子どもたちがやはり「ジュマンジ」の虜となって入り込んでくるというストーリー。
今回も「ジュマンジ」の世界に取り込まれ、出られなくなったアレックスという少年が登場します。
この映画、面白いのでネタバレは避けたいと思いますが、基本的なストーリーは最初の「ジュマンジ」と同じ。今回はボードゲームからPCゲームに変わったのだけど、この変幻自在ぶり、一体誰が造ったゲームなんだ?
少年たちがゲームの世界に捕われてゲームをクリアしないと外に出られない、しかもゲーム内で死んだら現実でも死ぬかもしれないという恐ろしいゲームです。その過酷なゲームを通して少年たちが成長していくというお話。
こういうタイプのエンターテイメント映画けっこう好きです。
「ナイト・ミュージアム」とかね。もう理屈抜きで面白い。
なんていうと子どもっぽいと思われがちなのですが、そう、かなり子どもっぽいのですね、私。
「大人は、だれも、はじめは子どもだった」
とサン・テグジュペリが「星の王子さま」で言ってますね。
その通り。そして、歳を取るにつれて子どもにかえっていく、というのも真実のような気がします。
過酷な現実に疲労困憊している人、たまには子どもっぽい世界で遊ぶのもいいかもしれませんよ。