ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

外反母趾の手術11

2022-10-05 11:00:23 | 日記

10月3日に無事退院しました。

病院から一歩出て、外の空気を吸ったときは感動しました。

そしてね、私って思ったより元気だわ、と実感しました。

しばらくは、安全のために杖を使わなくてはいけないし、爪先保護のために特殊なサンダルを家でも外でも履かなくちゃいけないのですが、それでも自由の風は心地よく、

病院の外に出たとたん、元気になった気がします。

迎えに来てくれた息子と一緒に駅そばのカフェに入り、

さっそく、コーヒーとシナモンロールを注文しました!

やっぱり自由っていいなあ。好きなものが食べられるって最高!

久しぶりに乗る電車もとても新鮮で、ほんとに外の空気はありがたい! 

多くの友人たちからお祝いメールやら退院祝いやらいただいて、本当に嬉しかった!

ありがとう、みんな!

さて、今日は、

入院生活の必需品等について、私の経験を基に具体的に書いていきたいと思います。もしかすると来年左足の手術のために再入院になるかもしれないので、そのためにも書き留めておこうと思います。(東京世田谷の下北沢病院に一カ月入院した経験を基にしているので、他の病院では少し違うかもしれません)
下北沢病院では入院セットを貸し出しています。少し料金がかかるけど、これは絶対借りたほうが良い。

入院セット(Bセット)
パジャマ(上下)、タオルとバスタオル(タオルは毎日交換)、歯磨きセット(歯ブラシ、歯磨き粉、コップ)、ティッシュペーパー(ボックス)、おしぼり、小さなヘアブラシ等々。

その他、持参した方がよいもの。

①シャワー室にはボディソープとリンスインシャンプーが備えつけられており、タオルやバスタオルも十分支給されるが、洗濯は全くできないので、下着は余分に持参した方がよい(入院が長引くこともある)。ドライヤーは備え付けのものがある。 

②シャワー用の泡立てタオル(速乾性)があると便利。私は無印の泡立てボールを持参したが渇きが遅く不便。

③洗顔料や乳液等はもちろん、手足の保湿クリームも必要。病室は乾燥しているので。

④普段使っている薬とお薬手帖(必需品)、除菌シート、マスクの替え、爪切り、歯間ブラシやデンタルケア用品、キシリトールガム等々。 

⑤スマホやタブレットを持参する人はWi-Fiがないので要注意。私は入院期間のみギガ数無制限の設定をした。

⑥スマホの充電器(ベッドにコンセントあり)。スマホのイヤホンは、コード付きの方が良い。コードレスイヤホンは充電しなくてはいけないし、横になるとストップしてしまう。同じようにTVのイヤホンもできるだけコードの長いものを用意した方がよい。また充電用のコネクターは二つあると便利(コードレスイヤホンの場合)。

⑦枕が少し高いので、私は持参したバスタオルを枕代わりにした。持参するタオル類は嵩張るので最小限でよい。

⑧小銭入れとポシェット。1Fにある自販機で水やジュースが買えるが、そもそも1Fまで行けるようになるのに2週間くらいかかった。小銭とポシェットとエコバッグがあると便利。
(なお今はコロナ禍なので面会はできない)

⑨時計は必需品(リハビリは時間通りに行われる。スマホより腕時計の方が便利)。メモ用のノートと筆記具もあるとよい。

⑨その他、ポリ袋、S字フックなどあると便利。ハンガーは一つあるがもっと必要な人は持参。小さな水筒(200CC)。病院ではお茶しか出ない。ベッドから動けない間、看護師さんに頼んで水を入れてもらった。

⑩ベッド周囲は非常に狭く、収納家具も小さい。冷蔵庫もあるが500mlのペットボトル3本も入れると満杯(冷蔵が必要な薬は看護師さんが預かってくれる)。

⑪毎晩9時消灯。朝は6時起床。体温や血圧測定、看護師さんの巡回、先生の回診、リハビリ、お掃除、定期的に体重測定やレントゲン撮影、シャワーなど、毎日けっこう忙しい。頻繁に人の出入りがあるので昼寝する暇はない。三食きっちり出る。ご飯が多い。メニューは廊下に貼りだされているが、個人によりカロリーや食品は多少異なる。私は牛乳が苦手なのでヨーグルトにしてもらった。

⑫何より、楽しみのための読書や音楽などが必要。
 友人が本をたくさん差し入れてくれたので読書三昧の日々を過ごした。また、Youtubeで音楽を聴き、オーディブルでラジオドラマを楽しんだ。アマプラやネットフリックスなどの映画配信も利用したが、スマホの画面は小さくてしまいに眼が疲れて見るのをあきらめた。映画や動画を見たい人はタブレットなど画面の大きいものを用意した方がよい。私はTVのBSで海外旅行案内や岩合光昭のネコ歩き等を楽しんだ。

 

前にも書いたように、入院生活というのは、一種の監獄であり、また楽園でもある。どっちに転ぶかはあなたの選択次第です。めったにない機会なので、できれば楽しみを見つけて有意義に過ごす方法を前もって考えておいた方が絶対いいと思います。

それでも痛みと熱で耐えられない日々もあるかもしれないけれど、これもまた人生だと思って何とか凌ぐしかありません。

これから入院を考えている人の参考になればと思います。

どうぞ、お大事に。そして、あなたの足、あなたの人生をとことん大事にしてください。

最後に、手術のビフォーアフターの写真をちょこっとだけ載せておきます。


(手術前)


(手術後)

きれいになったでしょ!

 

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外反母趾の手術10

2022-10-02 12:47:48 | 日記

ついに最終日となりました。

明日の午前中に退院です。

退院前にリハビリもあるので、明日は忙しそうです。

そこで、最終日の今日、入院生活を少し振り返ってみようと思います。

一ヶ月も入院したのは生まれて初めての経験で、いろんな事を考えました。

この病院は足専門の病院なので、リハ室では糖尿病で足を切断した人や義足の歩行練習をしてる人たちをよく見かけます。私なんてすごく軽い方。

やっぱりシニア世代が多い。日本の高齢社会を肌で感じる。私もその一人だけど。

高齢者の医療費が財政圧迫してるのは間違いない。

一方、先生や看護師さんたちは若い世代が多い。

皆本当に親切でプロに徹していて気持ちいいです。

同室になった患者さんは10人ほどで、短い人は3日で退院、長い人ではニヶ月目に突入という人もいました。若い人たちは外反母趾でも1週間程で退院していきますが、高齢になると入院も長引くようです。合併症や持病がある人が多いので。

ここに辿り着くまでに方々の病院を転々とした人や、入院までにだいぶ待たなくてはいけなかった人たちもいて、私は本当にラッキーだったと思います。

エレベーターで一緒になった男性は、糖尿病で危うく足を切断するところだったけど、ここに来て切断せず済んだ、と話していました。

先生たち、とても優秀です。

とはいえ、手術せずに済むのならしない方がいい、というのが、外反母趾で一ヶ月入院した私の感想です。

体にメスを入れるのは何にしても負担が大きい。長期入院は高齢者にはきつい。足は良くなったけど、頭の方が・・なんてことになりかねない。

病院は至れり尽せりです。カロリーも栄養バランスも整った食事。間食はご法度。薬の管理もきっちりしている。電動ベッドにBS付きのテレビ。トイレはウォシュレット。何もしなくても、何も考えなくても日々過ごせてしまいます。リハビリは少々きついけど、うちにいるよりずっと快適。

そこに落とし穴がある。

専業主婦の人たちは帰りたくない、と言います。家に帰れば子どもや夫の世話をしなくちゃいけない。たとえびっこを引きながらでも家事をしないわけにはいかないのよと。

一方、一人暮らしの高齢の人は帰っても一人ぼっちだから帰りたくないと言い、夫のいる人は、夫が心配だから早く帰りたいと言います。

人それぞれだなぁ。それぞれの人生があるのだなあと思います。

病院というのは、監獄であり、楽園でもあるようです。

非日常という意味では、旅先でもあり、先生や看護師さんたちには一宿一飯(30宿くらいだけど)の恩義がある。

同室の人たちは旅先で出会い別れていく、行きずりの人たちですが、それぞれにユニークな印象があります。

さて、

今日は秋晴れ。

病室の小さな窓の向こうには青い空が広がっています。

私はやっぱり外に出て、思い切り深呼吸して、自由を味わいたい!

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外反母趾の手術9

2022-10-01 16:50:30 | 日記

退院の日がきまりました。来週の月曜日。

いよいよ娑婆に戻ることになりました。

今日はリハビリのあと、装具屋さんに靴のインソールの型取りをしてもらいました。

赤っぽい柔らかな粘土みたいなものに足をギュッと押し付けて型をとります。メリメリと足が沈み込んでいく感触が面白い。

インソールが出来上がるまでに2週間かかるそうです。

できあがってから、診察とレントゲン撮影もやるので、次回の予約は10月下旬。

それまでの間、ダルコサンダルという特殊なサンダルを履かなくちゃいけない。家の中も外も、右足はこれを装着して過ごさなくちゃいけない。

右足の手術痕はまだ少し腫れていて時々痛みます。

「痛いんです!」というと先生は「大丈夫ですよ。そのうち良くなるから」って言うんだけど、そのうちっていつなん?

痛みとのお付き合いはしばらく続きそう。

ともあれ、これで外反母趾の手術の全行程がほぼ終了したようです。

入院生活一ヶ月、長かったような短かったような。

あと一日、名残惜しいような、そうでもないような。

いろんな事を学ばせていただきました。

明日最終日、書けたらまた書きます。

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