越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

島津亜矢さんの歌(その3)明治座のコンサート「無双」

2009年04月03日 | 音楽、踊り、祭り
 4月1日から5日まで,東京の浜町にある明治座で島津亜矢コンサート2009「無双」が開かれています。

 私、行ってきました。もちろん「帰らんちゃよか」を生で聴くために、です。

 1階席と2階席はすでに埋まっており、3階席からオペラグラスならぬ双眼鏡を覗きながら、観賞しましたが、彼女の声は3階でもまったく影響なく響きわたりました。

 懐メロ(第一部)とオリジナル曲(第二部)からなる二部構成で、30曲ちかくを、あいだに30分の休憩をはさみ、2時間ノンストップで歌いました。

 第二部の最後に、名作歌謡劇場という出し物があり、これが彼女の持ち味なのでしょうが、物語の中に歌を織り込んでいくわけです。今回は、井原西鶴の『好色五人女』より八百屋お七の物語を演じ、想う男のために犯罪を犯して処刑された娘の心境を「お七の恋」を歌いました。
 
 第二部の最初に、紀伊國屋文左衛門を主人公にした「豪商一代」という曲と、昔話『鶴の恩返し』を題材にした「おつう」という曲を歌いました。物語性がある曲ですと、その主人公の世界にのめり込める能力のある彼女は、いっそう輝きを増すように思えます。浪曲も巧いです。ごらんください。驚きますよ~。

 

 

 さて、先日ののBSスペシャルステージが、ユーチューブにアップされていました。感激をあらたにしました。



そらぁときどきゃ 俺たちも
淋しか夜ば過ごすこつも あるばってん
二人きりの 暮らしも長うなって
これがあたりまえのごつ 思うよ
どこかの誰かれが 結婚したとか
かわいか孫のできたて聞くとも もう慣れた
ぜいたくば言うたら きりんなか
元気でおるだけ 幸せと思わんなら
それでどうかい うまくいきよっとかい
自分のやりたかこつば 少しはしょっとかい
心配せんでよか 心配せんでよか
けっこう二人で けんかばしながら暮らしとるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
母ちゃんもおまえのこつは わかっとるけん