越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

キューバ映画祭 in 札幌

2009年01月25日 | 映画
 厳冬の札幌で、キューバ映画祭がある、とキューバ映画の、私の師匠マリソルさんにうかがい、
『苺とチョコレート』のアレア監督の珍しい作品が見られる数少ない機会なので、行くことにした。

 マリソルさんによれば、その他の作品も見応えがあるということなので、長時間、映画館
に坐りっぱなしになりそうな予感が。

 『ゲバラ・プレイバック』を出された太田昌国さんの講演(無料)も31日にある。札幌在住の
人がこのときばかりは、うらやましい。
 
 <上映日程>
 1/31(土)
 10:00 短編集(54分) 
 11:20 講演「わが身を吹き抜けたキューバ革命」太田昌国さん
 13:10 レボルシオン 革命の物語(87分)
 15:00 ビバ・キューバ(80分) 
 16:40 ルシア(160分)

 2/1(日)
 10:30 カンガンバ(100分)
 12:35 エル・ベニー(123分)
 15:00 低開発の記憶(97分)
 17:00 サルサとチャンプルー(100分)

 2/2(月)
 11:10 フルカウント(96分)
 13:10 フィルミヌート・シリーズ(56分)
 14:30 苺とチョコレート(110分)
 16:40 ハローヘミングウェイ(90分)
 18:30 危険に生きて(92分)

 2/3(火)
 11:40 エル・ベニー(123分)
 14:10 低開発の記憶(97分)
 16:10 サルサとチャンプルー(100分)
 18:15 カンガンバ(100分)

 2/4(水)
 11:40 ルシア(160分)
 14:40 レボルシオン 革命の物語(87分)
 16:30 ハローヘミングウェイ(90分)
 18:20 ビバ・キューバ(80分)

 2/5(木)
 11:40 サルサとチャンプルー(100分)
 13:45 カンガンバ(100分)
 15:50 エル・ベニー(123分)
 18:20 低開発の記憶(97分)

 2/6(金)
 11:30 苺とチョコレート(110分)
 13:40 短編集(54分)
 15:00 危険に生きて(92分)
 17:00 フィルミヌート・シリーズ(56分)
 18:20 フルカウント(96分)

 マリソルさんのHP http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-10189459014.html

 



トウガラシ講義

2009年01月24日 | 小説
1月22日(木)夜に、国際交流基金(四谷)で、トウガラシの講義をした。受講生は、みな社会人であった。パワーポイントをつくるのにむちゃくちゃ時間がかかったので、講義はその余力をかって、がっとこなした。十分間の質疑応答が二十分ぐらい延びて、そのあとを受講生の方々から名刺をいろいろといただいて、教えていただくこと多し。

メキシコのオアハカの市場で買ってきたローストしたトウガラシの匂いを嗅いでもらったり、自分で酢につけておいたハバネロピクススを味わっていただたりした。前回は、ジャガイモの講義があり、さらに次回はトウモロコシ、と中南米原産の農作物にまつわる講義が連続して木曜日の夜におこなわれる。予定表をみれば、僕自身も聴きたい。

http://www.jpf.go.jp/j/culture/civil/cross/lecture/csa/index.html

佐藤文則 写真展<ダンシング・ヴードゥー>

2009年01月13日 | 音楽、踊り、祭り
23日(金)の午後、明治大学生田キャンパスで開かれていた佐藤文則<ダンシング・ヴードゥー写真展>をゼミの大学院生と見に行った。

ダホメイ(現ベニン)出身の人々の信仰がフレンチカトリックと集合したヴードゥーの祭儀の最中に、神霊に憑依された人の衝撃的な写真に度肝を抜かれる。

あるいは、マイナスイオンの多そうな巨大な滝に打たれて、あるいは見るからに泥水としか見えない水に浸かりながら、神霊に乗り移られる人々。これをエクスタシー(脱魂)と呼ばずしてなんと呼ぶのか?

2年前にポルトープランスに行ったときには、ホテルの外にでられないくらい治安が悪かったので、ヴードゥーどころではなかった。

なのに、佐藤さんはハイチの人々を身近なところで撮っている。

ゾラ・ニール・ハーストンの小説でも、ヴードゥーの理解は必須のように思われる。英米文学の学者(日本人をふくめて)でどのくらいの人がそこまで入っているだろうか?

あらかじめ管啓次郎さんに無理にお願いして、佐藤さんに紹介していただき、生田の学食で二時間くらい歓談した。

佐藤さんは、ハイチに何十回もいかれて、土着の信仰風景を撮られているとのこと。キューバのサンテリアをいつか一緒に撮影に行きましょうと申し上げた。

佐藤さんの写真は以下のHPで見られる。

http://www.k2.dion.ne.jp/%7Esatofoto/