(写真)藤本の見事なゴール
5月6日(水)
GW連休の最後の日。いよいよリーグ戦も後半に突入。第7節、桐蔭横浜大戦。
京王線飛田給駅の「味の素スタジアム西競技場」で11時30分キックオフ。
朝、家から駅までの道のりに小さな公園があり、ピンクや白のつつじが花盛り。スタンドにあがれば、わが明大サッカー部のつつじ娘、いや女子マネージャーたちが陣取っている。彼女たちは、試合ごとに代わりばんこで、控え室やピッチで水や氷などの手配をする。きょうは、スタンドで応援する番のようだ。
京王線の調布のホームで、野田陸人君(法3)に出会い、スタンドまで一緒にいく。都立駒場高校出身の一般生。よくがんばっている。
さて、ここ4戦、勝利から遠ざかる。
選手たちのひたむきの、がむしゃらなプレイが求められる。
メンバー表には、フレッシュな顔ぶれ。ゴールキーパーには、藤枝東出身の長澤祐弥(政経1)が大抜擢。右サイドバックには、FC東京の試合がある室屋成(政経4)に代わって、今シーズン初出場の鈴木達也(商4)。そして、若い木戸皓貴(文2)と土居柊太(政経2)が、2トップに。
(写真)フレッシュなメンバー 40長澤、12鈴木、24木戸、25土居
前半は、互いに譲らず0-0。桐蔭の気迫が目立つ。
後半は、明治も気迫のこもった攻撃をしかける。攻めあがった鈴木からロングパスをキーパーが対応ミスし、しかも藤本佳希(文4)がうまく反応してゴールをあげる。幸先のよい先制点。
しかし、そこからがまずい。その直後にカウンターをくらい、あえなく失点。
その後、土居の代わりに道渕を、木戸の代わりに小谷を投入し、また鳥海の代わりに小池を投入し、猛攻撃をかける。藤本のシュートやヘッドが惜しくもはずれたり、道渕のドリブルシュートがGKに止められたりし、同点のまま試合終了。惜しくも勝ち点3を逃す。
これまでの7試合で、失点は12。そのうち、カウンターやロングパスで失点しているのは33パーセント。セットプレイ(コーナーキックなど)による失点が33パーセント。
時間帯では、開始直後や終了間際の10分前後の失点が33パーセント。
これは一瞬の隙(すき)をつかれている。一生懸命やっているのは分かるが、90分間、目一杯集中しなければならない。三浦佑介コーチは、いつも「頭を休めるな!」と、叫んでいる。選手はどこかで一瞬だけ頭を休めているのかもしれない。
「ある種のものごとはきわめて長い間をおいて、思いもよらぬかたちで、不意を打って舞い戻るものなのである」*(1)
リーグ序盤戦は、点を取ったり取られたりして、それでも勝てたが、スランプは思いもよらないかたちでやってくる。
註
(1)ゼーバルド『移民たち』白水社、2005年、p.27。
(写真)試合後に選手たちだけで円陣を組んで話し合う