8月9日早朝、小梨平のテントを撤収して7時から外来入浴可の上高地温泉ホテルへ向かった。
入浴料800円、タオル200円。
その後、五千尺ロッジで土産を購入(ジャムや『岳クッキー』 笑)
上高地を後に松本へ。
正午前に松本へ到着、先ずは無料貸し出し自転車を借りに行った。
松本の無料貸し出し自転車には、松本市観光温泉課の『すいすいタウン』と大名町商興会の『力車』がある。
今回も『すいすいタウン』を選択。
しかし、街中で新品の赤い『力車』を見るにつけ強く後悔・・・次は力車を選択しようと心に誓った。
そんなボロ自・・・『すいすいタウン』に乗って、そば屋へ向う。
まずは、ネットランキング等で上位の『そば処浅田』へ。
十割の『ざるそば』1000円を味わう。
この量で1000円は、ちょっと高いと感じる。
勿論、不味くは無い。(でも、もう行かないだろう)
続いて一昨年の秋にも行った観光協会の女性お勧め店『女鳥羽そば』へ。
『三重そば』1365円と『蕎麦うす焼き』を注文。
『三重ね蕎麦』は上から『ざるそば』『とろろそば』『抹茶かけそば』の三段重ねになっている。
凄いボリュームに喜んで一段目を食べて二段目にかかると、あれ?
少ない(笑)
二段目三段目は少ない。
『そばうす焼き』はボリュームがあって、俺の腹は満腹となった。(二店目だし当然か 笑)
女鳥羽の蕎麦は十割では無い、だからこ『つるつる』とした食感が暑い夏の日に好ましい。
(因みに『ざる蕎麦』も二段重ね)
この時ふと思い当たった事がある。
それは地元の人が進める『そば屋』と、ネットランキングの『そば屋』の違いだ。
ランキングの『そば屋』は、『少々高級で観光客目当ての店』って感じ。
地元の人が進める(好む)店は、『美味いは当たり前で、お得感のある店』が多い。
因みに、地元の人に進められた松本駅周辺の『そば屋』さんは以下。
『茶蔵伝』 『弁天本店』 『女鳥羽そば』 『まつした』 『佐々木』
近いうちに全てめぐって見るつもり。
蕎麦で腹を満たした後は、旧開知学校・松本城・松本市立博物館へ向かう。
旧開知学校内にも初めて入って見た。
しかし、この日の松本はとにかく暑かった・・・。(観光協会の方曰く35℃)
北アルプスの涼しさに馴れた体には辛い、おまけにザックは重い!ショルダーハーネスが臭い・・・(笑)
そこで一旦、観光協会に紹介されたホテルに15時過ぎにチェックイン。
シャワーと着替えでサッパリしてから『縄手道り』、『中町道り』をブラブラ歩いて回った。(自転車は返却)
『縄手通り』は良く行くけど『中町通り』は初、お洒落な店が立ち並んだ通りだった。
その後、夕食は『エスパ松本店』内のイタリアン食べ放題の店で軽く済ませて一旦ホテルへ帰る。
22時過ぎから縄手通りにある居酒屋『『悠々』へ。
その店で『地酒(大信州等)』や『馬刺し』と『山賊焼』を味わいながら、大阪出身の店主と松本話が盛り上がった。
『山賊焼』はニンニク醤油ダレ(味噌を使う場合も)に漬けた鳥のから揚げ。(松本のB級グルメ)
これって偶然にも、まんま実家の『から揚げ』と同じ。違いがわからなかった(笑)。
しかし、馬刺しと信州の地酒は美味い!
店主曰く、この店よりも美味しい地物を食べさせる店はいっぱいあると言っていた。
確かにその様だが、そう言える店主が良いじゃんか!
美味い信州名物をもっと出す店になれば、立地も良いから観光客に人気の店になるだろう。
『また来ますよ』
そう言って、ほろ酔い加減でホテルへ帰って就寝。
翌8月10日、7時前に起床。
ホテルの朝食を食べてチェックアウト。
電車に乗り松本から岐阜・愛知二県を経由して静岡県浜松へ向かった。
目的は、この山旅最後の寄り道、浜松で行われるDewのLive
『Watermark Sessions』!
朝だと言うのに暑い!
松本のホームの待合室で電車を待つことに。
エアコンの効いた待合室には、白人女性が一人座っていた。
その女性、俺が入るなり流暢な日本語で話しかけてきた。
女性『暑いね!でも此処は涼しいね!』 俺『そうですね、暑いですねぇ~ 』
ここから彼女は物凄い勢いで喋り出した・・・(笑)
彼女はアメリカのカリフォルニア州フェニックス出身で、現在は姫路で英語教師をしているそうだ。
これまで日本各地を旅している様で、今回は青森の『ねぶた祭り』を見に行き、昨日は『上高地』を友人と観光してきたらしい。
彼女曰く、京都等の静かな祭りや踊りよりも、賑やかな『ねぶた祭り』や『阿波踊り』みたいな『元気な』祭り踊り?が好きだと言っていた。
北は北海道、南は沖縄も旅した事があるそうで、特に日本の祭りが大好きな様だった。
俺に何処へ行ってきたのかと聞くので、北アルプスを縦走してきた事を話し、地図でそのルートを示すと、彼女は目を丸くして驚いていた。
俺は、『あなた程この国を旅したことは無いよ』と言ったところ。
『私も自分の国では何処にも行った事は無い』と笑って言った。
確かに、そんなもんだよね。
この国の文化・歴史・自然が大好きで誇りに思っている俺には、彼女との会話は短い間とは言え、非常に楽しい時間だった。
時間があれば、日本の歴史や文化について教えてあげたい所だった。
因みに、祭り好きな彼女に『おわら風の盆』を進めようとした俺だったが・・・。
話しぶりからすると、賑やかな踊りが好きな様子・・・・(ここはゼスチャーと英語から判断)
言葉をのんだ(笑)。
彼女は、今入ってきた特急に『あれに乗るの』と指を差し
『お金ないから自由席』と言って、手を振りながら待合室を出て行った。
『俺なんか鈍行列車だよ(笑)!』そう言って俺も手を振った。
彼女を見送った後、俺は鈍行列車を乗り継いで浜松へ向かった。
中仙道沿いを通り岐阜・愛知を経て、17時過ぎに浜名湖で有名な『浜松』に到着。
Liveの行なわれる酒蔵『天神蔵』へ歩いて向い、18時半からのLiveを楽しんだ。
今回行なわれたDewのLive『Watermark Sessions』はDewの自主イベント。
会場選びから整理券作りまでを、Dewの二人で作り上げたイベントだ。
運営、スタッフも友人達によって行なわれているのだそう。
観客も抽選に当選した数十人、小さな、だけどちょっと洒落た酒蔵のスペースで行なわれたプライベートライブ。
俺が座った席(木製のベンチ)は最前列の左端だったが、立ち上がり手を伸ばせばピアノを弾く春菜さんに届く程の距離。
間近に二人の歌を聴けた事は、これまた旅の楽しい想い出になった。
俺の隣に座った老夫婦が曲に合わせ体を揺らせながら聴いている姿は(後ろの小学生も)
Dewの『全ての世代を超えて純粋な想いを伝えたい』と言う願が届いている様を見た思いだった。
Dewの歌を聴きながらこの旅を思い返した後、帰路に就くべく浜松駅へ向かった。
しかし30分程歩いて、駅とは真逆へ向かっている事に気が付いた・・・。
歌と旅に『ほうけて』居たのかも知れない。(街では良く遭難するんです)
Uターンして1時間以上歩いただろうか?浜松駅に到着。
最終の新幹線で家路に就く事が出来た。(鰻を食べることが出来ず)
客車の中で今回の山旅を思い返しながら0時頃、帰宅。
こうしてこの山旅を終えた。
この旅を終えて今、『失敗したー!』と思う事がある。
それはスタートを立山(室堂)ではなく、『親不知』にすれば良かったと・・・。
そうすれば『北アルプス縦断』が出来た事になるからだ。
来年の夏は『北アルプス縦断』に決まり・・・いや、『知床縦走』も魅力的だ。
一つ山を登ると次の山が見えてくる。
だから、行きたい場所がどんどん増えて行く。
あの場所に立ちたい。
あそこから見た景色は、どんなだろうか。
どんな体験が待っているか。
それを楽しめる自分であるのか。
あー、エベレストを見たくなって来た。
旅をする度に世界が大きくなっていく。
まいったねこりゃ~ (笑)
おわり
ひとりで縦走されたんですよね?勇気がありますね♪感心しました。
たくさんの人達と知り合いになれて・・いっぱい思い出ができて良かったですね[E:heart04]
失敗した!と思うところが『室堂』じゃあなくて『親不知』をスタートにすれば良かった?!って
親不知って日本海から縦走ですか[E:coldsweats02]???
す!すごいです!
一つの山を登ると次の山♪行きたい山が増えてくる♪
わかるわ~[E:happy02] 後悔しないように次に向かってGO\(^o^)/ですね。
それから・・Dewさんに逢えて良かったですね♪それもすご~く近くで[E:heart04]
素敵な生歌も聴けて最高じゃな~[E:happy01][E:good][E:shine]
でも今回は特に、一人で旅した感じでは無かったですね。
親不知が北アルプスの北端だと言う事実をすっかり忘れてたんですよ・・・笑
アレだけの時間があれば、北アルプス縦断が出来たのに・・・勿体無い事をしたな~と。
必ず縦断して見せますよ。
雨に打たれながら思った事は、間違いでは無かった。
あの雨すら今は楽しい記憶になっています。
Dewはね、しれーっと歌わないんですよ。
ほんと一曲一曲を全力で歌う感じがよかったですよ~。