透水の 『俳句ワールド』

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石田波郷・「波郷句自解」(十八)(十九)         高橋透水

2014年08月27日 | 俳句・短歌・評論・俳句誌・俳句の歴史
袴暑し金を集めて街ゆけば       波郷

「京大俳句」の責任者平畑静塔に「春雷や人を恃まず街ゆけば」の句がある。
作者は馬酔木の売上金を集める為、毎月五日には大取次店を廻つて歩いた。


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百日紅ごくごく水を呑むばかり       波郷

百日紅は七月から九月末まで、だらだらと花を続ける。「百日紅いつまで燃
ゆるラヂオの歌」の通り。この句は酷暑八月の作。ごくごくがすさまじく効いている。


「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より
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