女来と帯纏き出づる百日紅 波郷
女がはつきりしないが、この句では必要がない。然しこの「女」といふ語調
は相当放恣だ。真夏の男臭さが、中年のどぎつさではなく、矢張り若々しい
身振りを失つてゐない。
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夏すでに兄妹懈く叱り合ふ 波郷
昭和十五年。やうやく暑気が身心を懈怠に陥れる頃、口数の少い兄妹が互に
何かを叱り合ふ、兄妹、親子、夫婦等でなければ出来ぬことであらう。
「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より
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女がはつきりしないが、この句では必要がない。然しこの「女」といふ語調
は相当放恣だ。真夏の男臭さが、中年のどぎつさではなく、矢張り若々しい
身振りを失つてゐない。
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夏すでに兄妹懈く叱り合ふ 波郷
昭和十五年。やうやく暑気が身心を懈怠に陥れる頃、口数の少い兄妹が互に
何かを叱り合ふ、兄妹、親子、夫婦等でなければ出来ぬことであらう。
「波郷句自解―無用のことながら―」(有)梁塵社 より
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女来と帯纏き出づる百日紅 波郷
百日紅…猿はどうしても牡でしょうね。
おんなく…でも意味は通じるし、
にょきっと…波郷ならやっぱりコチラでしょうか。(-.-)