奇跡の実話『潜水服は蝶の夢を見る』がカンヌの舞台で感動を呼び起こす。
キューバの亡命作家レイナルド・アレナスの人生を撮った『夜になるまえに』に続き、ジュリアン・シュナーベル監督が再び実在人物の半生を描いた最新作『潜水服は蝶の夢を見る』がこのたび第60回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品される。
監督に再びメガホンを取らせたのは、ジャン=ドミニク・ボビーという人物。1995年、女性ファッション誌「ELLE」の編集長であった彼は、43歳という若さで突然、脳溢血で倒れ、そのまま寝たきりの生活を余儀なくされる。働き盛りの年齢で、第一線で活躍していた日々が一変、唯一左眼のまぶたしか動かない身体に。だが、彼を見守る看護婦のサンドリーヌが彼のまぶたの動きに気づき、編集者のクロードが彼に自伝を書く話を持ちかけたことから、彼の新たな人生が幕を開けた――。
左まぶたの瞬きを20万回以上繰り返すことだけで、同名手記を書き上げたという奇跡の実話を完全映画化した本作。ジャンを演じるのは、『キングス&クイーン』などアルノー・デプレシャン監督作品で常連のフランス実力派俳優、マチュー・アマルリック。身体の自由を失い難病と闘う人物をどんな演技で見せてくれるか楽しみである。
現地時間の2007年5月22日(火)にカンヌのスクリーンで上映される『潜水服は蝶の夢を見る』。日本では2008年、全国にて公開される。(2007年の映画リリース資料より引用)
映画の公式サイトは→
http://www.chou-no-yume.com/
内容紹介
難病ロックトイン症候群がすべての身体的自由を奪った!
『ELLE』編集長が20万回の瞬きで綴る奇跡の手記
「潜水服は蝶の夢を見る」
本書は映画化され、2007年度カンヌ映画祭で監督賞受賞し、
2月上旬から渋谷シネマライズほかで、全国ロードショー公開されます。
著者のジャン=ドミニック・ボービー氏は、1952年生まれ。
ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、『ELLE』の編集長に
就任しました。名編集長として名を馳せますが、1995年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロ
ックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまったのです。まだ働き盛りの43歳でした。
病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」しました。
本書は大きな話題を呼び、フランスだけでなく、世界28か国で出版される世界的なベスト
セラーとなりました。しかし、1997年3月9日、突然死去。本書がフランスで出版された
わずか2日後のことだったのです。
内容(「BOOK」データベースより)
すべての自由を奪われても魂の叫びは消せない。難病LISに冒され、すべての身体的自由を奪われた『ELLE』編集長。瞬きを20万回以上繰り返すことだけで、この奇跡の手記は綴られた。愛する人たちや帰らぬ日々への想いが、魂につきささる。生きるとはこれほどまでに、切なく、激しい。
内容(「MARC」データベースより)
難病で左眼の瞬き以外の全ての身体的自由を失った『ELLE』編集長は、瞬きを20万回以上繰り返すことでこの手記を綴った。潜水服にとじこめられたような状態の中で心のエレガンスを持ち続けた男の、力強いまでの証言。
著者紹介
【ジャン・ドミニック・ボービー】
1952年生まれ。ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、「ELLE」の編集長に就任。名編集長として名を馳せた。しかし、1996年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまう。当時はまだ働き盛りの43歳だった。病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」した。本書は大きな話題を呼び、フランスで大ベストセラーになっただけでなく、世界28ヵ国で出版される世界的なベストセラーとなった。しかし、1997年の3月9日、突然死去。本書がフランスで出版されたわずか2日後のことだった。
【河野万里子】
1959年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に、フランソワーズ・サガン『愛は束縛』『逃げ道』、ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(以上新潮社)、アイリーン・ベッカーマン『あのときわたしが着ていた服』(飛鳥新社)、『南仏の光、イタリアの風』(太平社)など。著書に『赤毛のアンの翻訳レッスン』(バベル・プレス)がある。
僕の心に何か大切なものを深く刻んでくれた映画だった。オススメである。
僕のクレジットタイトルの見間違えで無ければ、フランク・マーシャルと共に、初期のスティーブン・スピルバーグ監督作品をプロデュースしていたキャサリン・ケネディ( Karhleen Kennedy) がフランス映画のプロデューサーを務めていたのにも驚いた。見間違いかもネ。