第1日(20日、東京・国立代々木競技場第1体育館)姉に続け! 男女各53校が参加して開幕。女子では4大会ぶりの優勝を目指す下北沢成徳(東京第2)が和歌山信愛女短大付にストレート勝ち。全日本女子の長身アタッカー、“サオリン”木村沙織(21)=東レ=を姉に持つ、身長1メートル59のリベロ木村美里(1年)が堅実なレシーブで勝利に大きく貢献した。優勝経験のある古川学園(宮城)は、米子松蔭(鳥取)に勝った。
小柄な体がコート面と平行になった。木村は第1セット途中から夢舞台に登場。コート外のベンチ際までボールを追い、横っ飛びして右腕1本でボールをつなぐなど、抜群の瞬発力で仲間を鼓舞した。
「東京都予選より緊張しませんでした。会場が大きいわりに、チームのみんなの声がよく聞こえましたから」
姉譲りの強心臓? 木村家のDNAをアピールした。改修工事を終えて2年ぶりに“聖地”代々木に戻った今年の春高。木村にとっては“里帰り”でもあった。「この雰囲気はよく知っていました」。そう、実姉・沙織は下北沢成徳在学中に全日本入りし、「スーパー女子高生」の異名を取り、今や全日本のエース級アタッカー。その姉が全国制覇を含む2年連続で春高に出場した際、小学生だった妹・美里は、観客席から必死に声援を送っていたのだ。
周囲も認める“デコボコ姉妹”。姉の現在の身長は1メートル84。一方、美里の身長は1メートル59とその差は25センチもある。2人の誕生時の体重は沙織の3800グラムに対して、美里は3500グラムとともにビッグベビーだったが、中学3年間で15センチも身長が伸びたという姉とは違い、美里はなぜかストップ。だが、それがレシーブに徹するリベロとして進む道を決めた。
「ライバル心? 年齢も5つ違うし、ポジションも違うからあまりないですね。姉より負けず嫌いな性格だって言われますけど…」。Vリーグで活躍し、滋賀県内で生活する姉が10日に上京したときにも、「友達や食べ物の話で盛り上がりました」と仲のいい姉妹に戻った。姉は、妹の心のよりどころでもある。部活のジャージーやバッグ、ベンチコートはすべてダブダブの姉のお古を折り曲げて使っている。
「目標はもちろん、日本一。みんなに声をかけてムードをよくして、どんなボールも落とさないようにしたいです」。美里のコートネーム(愛称)は『ミサ』。順当なら、23日の3回戦で前回優勝校で今年も優勝の最有力候補の東九州龍谷(大分)と対戦する。ミサの魂のレシーブが、チームを勢いづける。
(山田貴史)
■下北沢成徳
1927(昭和2)年、成徳女子商業学校として創立した私立女子校。51(同26)年に成徳学園高等学校、03(平成15)年に現校名に変更。特進、進学、国際の3コースがある。春高優勝は02(第33回大会)、03
(サンケイ・スポーツ紙面より引用)
あの天然の「サオリン」に妹がいたとは・・・活躍して欲しい。
小柄な体がコート面と平行になった。木村は第1セット途中から夢舞台に登場。コート外のベンチ際までボールを追い、横っ飛びして右腕1本でボールをつなぐなど、抜群の瞬発力で仲間を鼓舞した。
「東京都予選より緊張しませんでした。会場が大きいわりに、チームのみんなの声がよく聞こえましたから」
姉譲りの強心臓? 木村家のDNAをアピールした。改修工事を終えて2年ぶりに“聖地”代々木に戻った今年の春高。木村にとっては“里帰り”でもあった。「この雰囲気はよく知っていました」。そう、実姉・沙織は下北沢成徳在学中に全日本入りし、「スーパー女子高生」の異名を取り、今や全日本のエース級アタッカー。その姉が全国制覇を含む2年連続で春高に出場した際、小学生だった妹・美里は、観客席から必死に声援を送っていたのだ。
周囲も認める“デコボコ姉妹”。姉の現在の身長は1メートル84。一方、美里の身長は1メートル59とその差は25センチもある。2人の誕生時の体重は沙織の3800グラムに対して、美里は3500グラムとともにビッグベビーだったが、中学3年間で15センチも身長が伸びたという姉とは違い、美里はなぜかストップ。だが、それがレシーブに徹するリベロとして進む道を決めた。
「ライバル心? 年齢も5つ違うし、ポジションも違うからあまりないですね。姉より負けず嫌いな性格だって言われますけど…」。Vリーグで活躍し、滋賀県内で生活する姉が10日に上京したときにも、「友達や食べ物の話で盛り上がりました」と仲のいい姉妹に戻った。姉は、妹の心のよりどころでもある。部活のジャージーやバッグ、ベンチコートはすべてダブダブの姉のお古を折り曲げて使っている。
「目標はもちろん、日本一。みんなに声をかけてムードをよくして、どんなボールも落とさないようにしたいです」。美里のコートネーム(愛称)は『ミサ』。順当なら、23日の3回戦で前回優勝校で今年も優勝の最有力候補の東九州龍谷(大分)と対戦する。ミサの魂のレシーブが、チームを勢いづける。
(山田貴史)
■下北沢成徳
1927(昭和2)年、成徳女子商業学校として創立した私立女子校。51(同26)年に成徳学園高等学校、03(平成15)年に現校名に変更。特進、進学、国際の3コースがある。春高優勝は02(第33回大会)、03
(サンケイ・スポーツ紙面より引用)
あの天然の「サオリン」に妹がいたとは・・・活躍して欲しい。