内容紹介
2002年9月、「北の国から・遺言」によって約20年に渡る国民的ドラマ「北の国から」は一つの幕を閉じた。そして、2005年1月、満を持して再び富良野から新たなメッセージの発信。連続ドラマとしては15年ぶりとなる倉本聰が、地にしっかりと根をはやした、感動の本格派オリジナルドラマ!を執筆。もちろんテーマは、倉本ドラマの原点でもある温かい人と人の絆。この作品では、父と子の絆の再生を、さまざまな人間模様の中で描いていく。そして、もう一つは“優しさ”。本当の優しさとは何か…を、主人公の心の雪解けとともに感じ取って欲しい。
【特典】
初回生産限定特典:豪華パッケージ仕様・ブックレット付き
映像特典:ロケ地富良野でのメイキング・オフショット映像、各出演者インタビュー集などを含む特典映像満載(収録分数未定)
【ストーリー】
涌井勇吉(59・寺尾聰)は、総合商社のエリートビジネスマンだったが、3年前、57歳の時に突然会社を退く。原因は愛妻の死。妻・めぐみ(当時47・大竹しのぶ)が息子・拓郎(当時18・二宮和也)の運転する車の事故でこの世を去ってしまったのだ。めぐみ47歳、拓郎18歳の時の出来事だった。勇吉は、めぐみの故郷である富良野に移住してコーヒーショップ「森の時計」を開いた。一方、拓郎は、富良野から50キロ離れた美瑛という町にある窯場「皆空窯」で、陶芸家の見習いとして修行を始めていた。事故以来、拓郎とは一度も会っていない勇吉は、もちろんそのことを知らなかった。
【スタッフ】
原作・監修:倉本 聰
共同脚本:倉本 聰、吉田紀子、田子明弘、小林彰夫
製作総指揮:中村敏夫
プロデュース:若松央樹、浅野澄美
演出:田島大輔、宮本理江子、西浦正記
音楽:渡辺俊幸
主題歌:平原綾香『明日』(ドリーミュージック)
制作:フジテレビジョン
フジクリエイティブコーポレーション(FCC)
(C)2005フジテレビ
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倉本聰が15年ぶりに連続ドラマの脚本を手がけたことで話題になった作品で、舞台は『北の国から』と同じく富良野である。美瑛の皆空窯で陶芸の修行中の拓郎(二宮和也)は、富良野のスーパーで皿を割ってしまった梓(長澤まさみ)と知り合う。程なくして、梓が拓郎の父である勇吉(寺尾聰)がオーナーを務める喫茶店「森の時計」の従業員であることを知る拓郎。3年前に拓郎が起こした自動車事故で母・めぐみ(大竹しのぶ)が亡くなって以来、勇吉と拓郎は絶縁状態にあった。
父と息子の確執から絆の再生という流れが第1話から最終話までの通奏低音を成しているが、各話ごとに織り込まれたサブストーリーに登場する豪華ゲストたちにも注目したい。勇吉に対して時には包み込むような優しさで、時には鋭く叱咤するする存在として登場するめぐみの幻がドラマの隠し味になっている。もっとも見ごたえがある回は第5話だが、脚本は富良野塾出身の吉田紀子が担当。(麻生結一)
内容紹介
のぼる人。くだる人。いろんな想いが転がる街。ここは、神楽坂。
江戸情緒が今なお残る魅力的な街を舞台に、市井に生きる人々の日常の笑いや涙、人と人との絆を粋
に描く、"人情コメディードラマ"。
[ポイント]
■「北の国から」や「優しい時間」など数々のヒット作を生み出し、視聴者の心に残る普遍的な作品
を書き続ける倉本聰が、今回は倉本脚本の真骨頂ともいうべき、東京の下町を舞台とした"人情コメ
ディドラマ"を執筆。人との関わりの中で生まれる喜びや悲しみを美しく描く倉本脚本は健在のまま
、元祖倉本ワールドがここに!
■主演は、数々のドラマに出演し、クリント・イーストウッド監督映画「硫黄島からの手紙」では若
い日本兵を熱演し好評価を受け、今俳優としても名実ともに成長した「嵐」の二宮和也!
■情緒あふれる神楽坂の古い街並みや路地裏が今なお残る神楽坂をフィルムトーンで撮影した映像は
、神楽坂という人情舞台をより美しく描写し、脚本の空気感と、街から醸し出される"ニオイ"を見
事に表現!
[内容]
主人公である板前・一平(二宮和也)は、神楽坂にある老舗料亭「坂下」で働いて7年目の3番板前
。花板の竜次(梅宮辰夫)にあこがれつつ、板前道の修業に励む毎日を送っていた―。
その日は、「坂下」に見習い・時夫(横山裕)が入る日。自分にもやっと後輩が出来ることがうれし
い一平は、少しだけ気分が高ぶっていた。そして休み時間に、その時夫を迎えに行くことになった一
平は、振り回されることに―。
一方、若女将・律子(岸本加世子)は「坂下」を売却し、そこに建つ新しい高層マンションの一階に
、新「坂下」をつくるという計画を内密に進めていたが、それを聞きつけた大女将・夢子(八千草薫
)は、一平の母であり神楽坂でバー「ゆき乃」を経営している、雪乃(高島礼子)に相談する。そし
て一平は雪乃に強引に頼まれ、周囲には内緒で大女将の味方をすることに・・・。
老舗料亭「坂下」の土地売却などにより、時代の流れに飲み込まれていく神楽坂の裏路地の変貌、活
気溢れる商店街や料亭の板場で巻き起こる、日常の悲哀、失われつつある徒弟制度などを、一平の目
線で描く。
さらには、ドラマの根底にある一平の父親とはいったい誰なのか・・・?
[キャスト]
二宮 和也 高島礼子 横山裕 梅宮辰夫 岸本加世子 八千草薫
[スタッフ]
脚本 倉本 聰
制作総指揮 中村 敏夫
プロデュース 若松 央樹/浅野 澄美
演出 宮本 理江子/西浦 正記
制作 フジテレビ/ フジクリエイティブコーポレーション
[収録時間]495 分
[商品仕様」7枚組(特典DISC1枚)
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神楽坂の老舗料亭「坂下」で修行する板前の卵・一平(二宮和也)は、元芸者の母に育てられた青年。母は決して父親が誰であるか教えないが、一平は知りたくて仕方がない。規則正しいが忙しい毎日を過ごす一平の身辺が最近は慌ただしくなってきた。新入りの板前見習いの時夫と同居を余儀なくされ、また店のスポンサーでもある政界の大物が倒れたという知らせが入った。そんな中、一平は、リンゴを落としたフランス語を話す美女に一目惚れをする…。
一平がまだ顔の知らない父親に自分の日常を手紙に綴る、それがナレーションとなって、神楽坂のひとつの料亭を取りまく人々の悲喜こもごもの日々がユーモラスに語られる、倉本聰脚本によるホームドラマ。ドラマ『優しい時間』で好演した二宮和也の演技力に惚れ込んだ倉本が二宮のために書いたというこのドラマは、彼の代表作のひとつに数えられる名作『前略おふくろ様』を彷彿させる。ていねいに描かれたディテール、演技派の役者たちがじっくりと見せる人間関係は、懐かしさと温かさで見るものを包み込んでくれる。家族、恋人、友人、いろんな人間関係の中に少々のスパイスをきかせながら、その中にぬくもりを感じさせる安心して見ていられるドラマだ。二宮のほか、梅宮辰夫、八千草薫、岸本加代子、高橋克美、高島礼子、黒木メイサが出演。(斎藤 香)
連続ドラマ『風のガーデン』がいい。倉本聡の過去の作品を観てみたくなった。