旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

奥鬼怒温泉「加仁湯」にて

2016-07-03 | そうだ温泉にいこう!

 日光国立公園の奥鬼怒源流地帯。
人里を遠く離れ、豊かな温泉と自然が静寂に包まれた秘湯「加仁湯」を訪ねた。
どれ位人里を離れるかと云うと、まずは市営バスで女夫渕(めおとぶち)まで、1時間40分。

 

所要時間が長いので、途中の「栗山ふる里物産センター」でトイレ休憩。
物産センターの店先では鴨の串焼きが香ばしい香りをたてている。

五十里ダム、川治ダムは、報道のとおり貯水率はかなり厳しい状況。川俣ダムもこの通り。

 

一般車が入れるのは女夫渕温泉駐車場まで。
この先の奥鬼怒スーパー林道は一般車進入禁止なので宿のマイクロが迎えに来る。

      

県境を越えて尾瀬の大清水小屋に至るスーパー林道の未舗装道路をガタゴト走ること30分。
ようやく到着した「加仁湯」は、囲炉裏から薪が燃える匂いがなんとも云えない。

 5本の源泉を持つ加仁湯は、男女別の内湯、3つの露天風呂、貸切露天風呂がある。
早朝の露天風呂、小雨が初夏の濃い緑を一層鮮やかにする。
熱く白濁した湯に浸かり、渓流のせせらぎ、鳥の声、揺れる木々の音に包まれて至福です。

 さてお膳はと云うと、地元で採れた山菜や川魚がメインになる。
別注文で、鹿や熊の刺身、ステーキ、サンショウウオの天ぷら等特別料理が楽しめる。
まずは岩魚の塩焼きで一杯、冷酒は市貝町の惣誉酒造、吟醸仕込生貯蔵酒をいただく。

鱒の刺身に湯葉刺し、蕗、わらび、竹の子等山菜のお浸しに天ぷら。
酒の肴には申し分ない一品一品だけど、子どもにはどうかなと思いきや完食。
おとこ同士、自然に包まれて、注いでもらって語らって、愉しい一夜なのだ。



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