旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ブラジル煮込料理と新田貞義と赤城山と  東武・小泉線と桐生線を完乗!

2016-07-16 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 連休中2度目の館林は、熊谷、四万十、多治見と暑さ日本一を競う。今日も真夏日になりそうな気配だ。
館林までの複線は佐野線・伊勢崎線・小泉線と三股に分岐し、小泉線は4番ホームから西小泉をめざす。

2両編成のワンマンカーが田圃地帯をガタゴト往く。日中は1時間に1本なので、途中上り電車との交換もない。
長閑な小泉線だが、終点に富士重工業と三洋電機の巨大な工場があるから、朝夕は別の顔を見せるのだろう。

 大泉町は人口1割以上がブラジルなど南米出身の日系人、当然に町中にポルトガル語の看板が溢れている。
ブラジル人向けのレストランや雑貨屋等も点在し、日本でも一番の老舗「レストラン・ブラジル」もその一つ。

     

“ボリーニョ・デ・バカリャウ”(干しタラのポテトコロッケ)をアテに、よく冷えた “クスケーニャー” を味う。
人心地つくころに、牛テール、ポテト、ニンジンをトマトベースで煮込んだ家庭料理 “ハバータ” が登場する。

 館林方面へ2駅戻った東小泉駅から太田へ向かう支線がある。この支線を走る2両編成のワンマンカーは、
太田駅を結節点として桐生線と一体運用されているから、反対側のホームで待っていたのは赤城行だ。

 鎌倉時代末期から南北朝時代の武将新田義貞は、上野国新田荘(太田市)の出身。太田駅には新田義貞像が立つ。
背景には富士重工業の群馬製作所本工場が立ち並んでいる。太田市は企業城下町なのだ。

 桐生線は本線の伊勢崎線からここ太田で分岐する。東小泉で乗車した電車がそのまま桐生線の終点まで走る。
思わず途中下車してしまったのだけど、時刻表を見ると桐生線も1時間に1本、然らば後続の特急に乗車しよう。
浅草からの「特急りょうもう」は1往復を除いて、本線を伊勢崎へ走らず、支線の桐生線を赤城へ向かう。

「特急りょうもう」は、新桐生で殆どの乗客を降ろし、相老でわたらせ渓谷鐵道に接続し、終点赤城では
上毛電鉄線に連絡をしてその旅を終える。太田からは20キロを25分で駆け抜ける短い旅だ。

 赤城駅から北へ1kmほど歩くと、淡麗辛口の酒 “赤城山” の近藤酒造が在る。煙突がその存在感を示す。
暑い中、緩やかな坂道を上ってきたのに、なっなんと本日休業。失意のうちに浅草行に乗車する呑み人だ。 

東武小泉線 館林~西小泉 12.0km
      東小泉~太田   6.4km
東武桐生線 太田~赤城  20.3km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
あなただけを / あおい輝彦 1976
     



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2 コメント

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Unknown (1-102popra)
2022-07-16 08:20:58
群馬県前橋に行くのに東武線に乗って館林とか通ったことがあります!
またやってみたいし、途中の駅も気になります!

前橋から帰るのに上毛電鉄、赤城、東武特急を使うのは何回かやりました☺️
東武特急は空いていて綺麗で快適で、千葉県に帰るには楽ですが、私は北千住で父と別れてまた都心縦断旅でした😅

赤城駅、何もないなあと思っていましたが、酒蔵があるんですね‼️
父に教えたら喜びそうです😁

うちの近くには新田義貞が鞍を掛けた松があったらしく、鞍掛という地名があります!地名というか、バス停とか公園の名前ですが😊

お目当ての赤城の酒蔵を再訪再レポートしてくださいね🎵
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Unknown (niagara-falls437)
2022-07-18 07:11:04
@1-102popra おはようございます。
前橋からの復路に赤城経由なんて、popraさんも鉄の素質がありますね。
たしかに、お父様にはご負担は少ないですものね。
赤城山の雄大な裾野を巡る上毛電鉄も好きです。
また出かけたいと、コメントを拝見して思いました。
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