旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

風を感じて! キャンパスイエローとZと肉汁うどんと

2022-10-22 | 単車でGO!

長く続いた秋雨が上がった昼まえ、zのカバーを解いてエンジンをかける。腹に響くような低音が心地よい。
もうこの時間だから、近場のドライブに連れ出したい。どうやら鴻巣市の荒川河川敷でコスモスが咲いている。

約88,000平方メートルに1,000万本というからなかなかの見応え。
赤い水道橋を背景に、濃紅色、桃色、白色と咲き乱れるのは “センセーション”、最もポピュラーな種類ですね。

ようやく咲き揃って来たのは “キャンパスイエロー”、青空に映える透明感のある黄色が爽やかでしょう。

いわゆる黄花コスモスは生命力が強そうだ。まるで剛毛のような茎が絡み合いながら好き勝手に伸びているね。
半八重咲きの花は “ブライトライト混合”、黄色と橙色の混合らしいのだけど、辺りはオレンジ一色だ。

ところで対岸の吉見町は苺の産地、ゆるキャラの “よしみん” はいちごの妖精らしい。
っで、荒川と多摩川に挟まれた武蔵野台地の郷土料理は “うどん”、江戸期から小麦や大麦の栽培が盛んだった。

「名代 四方吉うどん」の暖簾をくぐる。家族連れで賑わう有名店だけど、13時を回って並ばずに入店。
お奨めの “肉玉うどん” を注文すると、大きな丼いっぱいの饂飩と、半熟卵を落とした肉汁が運ばれて来た。
割り箸で大掴みしたうどんを濃ぉい肉汁に浸してズズッと一気に啜る。美味しい。これぞ “武蔵野うどん” だね。
すっごくコシが強い。肉汁が薄まってきたら半熟卵を箸で割る。マイルドに味変してこれまた美味いのだ。

吹上コスモス畑で一番魅かれたのは “ピコティ”。白い花弁がピンクやバイオレットで縁取られて可憐でしょ。
カメラ片手にずいぶん歩き回ったから、気付いたらすっかり日が傾いている。
zと同じくらいの茜が眩しい西の空に目を細めて、エキゾーストを響かせながら武蔵野の大地を直走るのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
Happy Man / 佐野元春 1982



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