旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

休日はローカル線で ますとぶりの小箱と清酒立山と越中の小京都

2013-08-15 | にいがた単身赴任始末記

 直江津からの始発列車を降りると、2番ホームには既に2両の気動車が入線している。
乗りつぶしの1番手は城端線、呑み鉄を決意したからには旨い酒と肴が必要だ。

キオスクで冷やしてあった清酒立山を求める。肴は「源」の押し寿司にした。
「ますのすし」が有名だけど、鱒と鰤のハーフ&ハーフ「ますとぶりの小箱」を求める。
"ぶり" はトッピングの千枚漬けの酸味が効いて "ます" と好対照。旨い組み合わせだ。

 

2番線ホームを滑り出した2両編成の気動車が大きく左手にカーブする。
車窓に見えてくる国宝・瑞龍寺は前田利長公の菩提寺として知られる曹洞宗の名刹だ。
続いて北陸新幹線新高岡駅の高架を潜ると、砺波平野の美しい散居村の風景が広がる。

気動車は約30kmを1時間ほどかけて終点の城端に滑り込む。
このまま庄川沿いを登れば五箇山、白川郷と合掌集落に向かうが鉄路はここまで。
終着駅の車止めはなんだか郷愁を感じる。
お盆の賑わいを終え静寂を取り戻した時期だけになおさらだろうか。

越中の小京都と呼ばれる城端は寺巡りができるしっとりとした町だった。
その中心は蓮如上人が開基した城端別院善徳寺だ。
5月には城端曳山祭りが行われる。その山車は近くの城端曳山会館に展示されている。
町中を流れる山田川には水車が廻る。もっとゆっくり散策したいが駅に戻らないと。
列車の折り返しは30分後だ。



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