「熊谷宿」 07:30
予定が合わず、ひと月半空けてしまった第7日目、暑い盛りに日本一暑いところを歩く。
幾らかでも涼しいうちにと7時30分に熊谷宿本陣跡前をスタートした。
中山道は直ぐに八木橋百貨店に吸い込まれ、裏玄関の延長線上に商店街となって続く。
八木橋百貨店の並びに熊谷寺、熊谷直実公が出家した後、結んだ草庵が始まりとされる。
慶長9年(1604年)、徳川家康より30万石の御朱印領を拝領を受けた由緒ある寺院だ。
「石原分去れ」 08:05
商店街が左へ緩い弧を描いて再びR17と重なってから1.5kmで石原町北交差点。
ここの分去れを左に折れると秩父道、観音巡礼の道として交通量も多かったようだ。
「新島一里塚」 09:05
更に1kmほど進み新島地籍に入り、中山道がR17を左手に外れると新島一里塚。
東塚は石垣に囲まれた樹齢300年の欅の大木が残る。西塚は残っていない。
宝暦年間の道中絵図には「左右に榎二本」と記されているのだが、なぜか欅です。
中山道は玉井地籍でR17とクロスした後、その東側を緩やかに蛇行しながら進む。
用水路が流れ、庚申塔・道標・地蔵尊などが次々現れ、ここが中山道だったことを示す。
それにしても暑い。9時そこそこでおそらく水銀柱は30°をとっくに超えているだろう。
ちょっと息子の様子がおかしい。熱中症?
途中、スーパーで保冷用の氷を分けてもらいタオルに包んで首に巻いて休む。
ゆえにこの間、写真は無い。
「深谷宿」 11:50
県立深谷一高の先でR1とクロスして西側に抜けると、深谷市街地に入っていく。
まもなく道の右側に「東の常夜燈」が建つ。この先1.7kmが深谷宿になる。
道の両側には、土蔵や連子格子の古い家や、なかには煉瓦造りの卯建を持つ家もある。
旧田中籐左衛門商店の建て物は幕末の物と思われる。
本陣跡近くにも旧い商家が何軒か並んでいて雰囲気がある。
その中のひとつ「清酒菊泉」の看板を上げる滝澤酒造の前で今日の行程を終える。
熊谷宿から深谷宿までは11.1km。熱中症に冷や冷やしながらの4時間30分の行程だった。