薫風の頃、広島への出張はお誂え向きに金曜、で3月に廃止される三江線を訪ねた。
広島県三次から島根県江津まで、全線108kmを約4時間かけて日本海へと走り抜ける。
旅の友は、"中国太郎" 江の川と、三次で訪ねた白蘭酒造の純米吟醸 "吟生" である。
"天空の駅" 宇都井駅から石州瓦の集落を眺めてスクリューキャップを切る。旨い。
10月の週末、錦に染まった山肌に朝靄がかかって美しい新夕張駅に降り立つ。
2019年3月にも廃止される見通しの石勝線夕張支線も呑み潰しておきたい路線だ。
札幌への出張もなぜか金曜、ボクが仕込んだのではない、先方の都合なのです。
80年代の『いい旅チャレンジ20,000km』って国鉄・JRのキャンペーンが懐かしい。
『青春18きっぷ』が発売されたのもこの頃。キャンペーンのポスターは旅情を誘った。
"大人のゲーム" を始めたのは新潟単身赴任時代、JR線乗り潰し、否、呑み潰しだ。
高校生や小母ちゃんに交じって鈍行に乗る。蔵元を訪ねて地酒を求めて車中酒。
蔵元がない土地では「縄のれん」を潜って常連さんに倣ってとカウンターで呑む。
これって、時にはアウェー感に打ちのめされたりもする危険なゲームなのです。
明けましておめでとうございます。
今年も酒肴を求めてローカル線の旅を綴ります。拙い文章ですがお付き合いください。
One Scotch,One Burbon,One Beer M.V. / 吉田 類