長い編成が発着する2・4番ホームに昔ながらのスタンドがある。正式には第5売店と云うらしい。
東京方面からの電車の到着と、信越・上越・両毛・吾妻線の連絡はかなり機能的に組まれているから、
このスタンドに立ち寄ると乗換列車を1本逃すことになりかねない。でもついつい吸い寄せられてしまう。
肉厚をのせて “舞茸天そば” が着丼、凍える朝だから丼を両手で包んで温まる。
汁を吸う前の舞茸天をひと齧り、七味をひと振りして大きな一口をズズッと啜る。染み渡るね、美味い。
ホクトだとか雪国まいたけだとか、長野、新潟には食用きのこを製造する有名企業がありますね。
信と越へ、それぞれ大動脈の分岐点である高崎駅だから、“舞茸天そば” はストーリーのある一杯かも知れない。
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君に薔薇薔薇という感じ / 田原俊彦 1982