旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

哀しき iced coffee

2022-06-04 | 日記・エッセイ・コラム

 甲府盆地の隅っこの、小さな扇状地の小高い丘の上、小さなワイナリー「98wines」がある。
涼風が吹く丘の上からは、青々とした葡萄畑と甲府盆地を見下ろし、正面には富士をのぞむ。

ハンドルを握るのは久しぶりだ。ずっと呑む旅ばかりしていたからね。
でも決してドライブは嫌いではない。そしてとにかく下道や峠道がお気に入り。だから同乗者の評価は良くない。

6時半にスタートしたステーションワゴンは、途中新緑透く奥多摩湖に遊び、大菩薩ラインで柳沢峠を越え、
openの10時ピッタリにワイナリーに付ける。このセンスに自惚れてほくそ笑んでいるいるのだ。

“ポークリエッタ“ のプレートを択んで、あと “ケークサレ” も、テラスのテーブルを賑やかしたら、
98wines がリリースする “甲州” と “マスカットベーリーA” のグラスを並べて、とても楽しそう。

でも今日のボクは、泡が膨らみきっていた時代で言うところのアッシーくん、日ごろ一人遊びしている償いだ。
カランっと、グラスの中で溶けだした氷が音を立てて、ボクの iced coffee が悲しい。

Sugartime / 佐野元春 1982



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2 コメント

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Unknown (niwashou)
2022-06-04 21:32:32
いいところ知ってますねー
私も好きな場所です。
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Unknown (呑み人)
2022-06-05 16:15:27
@niwashou こんにちは。はじめまして。
山梨で経営されていらっしゃるんですね。
ワイナリーや小さな温泉、鉱泉、
訪ねてみたいところが沢山あります。
またお邪魔します。
コメントありがとうございます。
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