旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ぶり大根と八千代伝と鹿児島の夜 鹿児島市交通局2系統を完乗!

2017-01-15 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 東京とは緯度が違うにせよ18:30ともなれば鹿児島も真っ暗、今宵は郡元電停から市電2系統に乗車をする。
2系統は郡元で1系統と分岐、鹿児島中央駅前を経て高見馬場で合流する。どちらにしても行先は鹿児島駅前だ。

郡元から数えて9番目の電停が鹿児島中央駅前、以前訪れた時よりもずいぶん賑やかになった気がする。
新幹線開通を潮に街の賑わいが天文館から駅前へとシフトしつつあるんじゃないかな。 
さらに一つ先の高見橋電停を降りる。甲突川に架かる高見橋の東詰には大久保利通卿が立っている。

 高見橋電停近くの「かごっまふるさと屋台村」は、鹿児島グルメと焼酎を堪能できる25店舗で構成されている。
どの店もカウンター8席。自然に客同士あるいはスタッフと会話を楽しむことになるって仕掛けのようだ。

「港町食堂たるみず」は、垂水の食材を使って美味いものを食べさせてくれる。
袖触れあったのは、山口の60代男性、地元の男性二人連れは20代だね。東京の30代と思しき女性二人組。
みなさん昨日の「菜の花マラソン」を走ったそうだ。

店長・追立さんが奨めてくれたのは勿論垂水の焼酎「八千代伝」を愉しむ。
まずはスッキリした “かめ壺仕込み” を。肴は垂水で揚がったブリ・ハマチなど5点盛を抓む。

二杯目は芳醇な “冬の限定むろか”、三杯目はロックで。そして甘めに煮込んだ “ぶり大根” が絶品なのだ。

結局看板まで長居して、良い具合にほろ酔い気分であと2区間を乗車する。降り立った高見馬場電停の交差点を、
若き日の大山巌、西郷従道そして山本権兵衛が駆ける。鹿児島湾にイギリス艦隊出現の報に港へと急いでいるのだ。
てなこと妄想している間に鹿児島の美味しい夜は更けて行く。

鹿児島市交通局2系統 郡元~高見馬場 3.7km 完乗



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