旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

虹と雪のバラード 札幌市交通局・東西線を完乗!

2020-01-04 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)が冬の宵に浮かび上がる
1888年に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築が威風堂々と美しい。

新さっぽろ駅から東西線に乗る。オレンジのワンポイントが入った7両編成だ。
この20キロほどを呑み潰せば、北海道の鉄路・軌道は完乗となる。

     

北緯43度の冬は夜の到来が早い。
大通駅で地上に這い出ると、テレビ塔とX'masツリーがイルミネーションを競演している。

冬の札幌は、薄っすら雪景色した街並みにライトアップやイルミネーションが美しい。
一筋北へ向かうと、今度は時計台(旧札幌農学校演舞場)が凛とした姿を見せてくれる。

翌日、大通駅からさらに西へ。週末は1日乗り放題のドニチカキップ(520円)が断然お得。

円山公園駅の地下道は、古びたバスターミナルに連絡している。
ここからJRバスで15分、さらに10分、半ば凍った雪に足をとられながら坂道を上る。

      

緩い左カーブを進んでいくと、いきなり大倉山シャンツェが眼前に現れる。高い。
1月からはFISワールドカップなど国際大会で熱い戦いが繰り広げられる。

円山公園駅を出発すると、7両編成は北へさらに北西へと進行方向を変える。
ゴムタイヤ式のボルスタレス台車を唸らせて、10分の乗車で終点の宮の沢に到着。

 白い恋人パークは、観て、知って、味わって、体験できる石屋製菓のテーマパーク。
イングリッシュガーデンは、夏はバラが咲き誇り、冬はイルミネーションが煌く。

 

ちいさな子ども連れや、女子旅、恋人たちには楽しいスポットだと思う。
でっ、当然に場違いなオジサンは数枚をカメラに収めたら、入場せずに引き返すのだ。

 

 大通駅へ戻ったら、時計台前の酒肴日和アテニヨル、創作和食を提供する日本酒バー。
ちょい飲み昼酌セットは、アテ5種盛り+ドリンク2杯で980円、お得でしょう。

 

金滴酒造の特別純米酒 "新戸津川" は空知産「吟風」で醸したちょい辛の酒。
ニシン粕漬け、ホッキ塩辛、北あかりポテサラ、イカ塩辛、わかさぎ南蛮漬け、と
盆にオシャレにのったアテは、どれもレベルが高い。
出汁が自慢の "黒おでん" は、お好みで柚子胡椒を付けていただくのがお奨め。
タワーのような厚切りの大根にも出汁が芯まで浸みわたって美味なのだ。
二杯目は夕張の北の錦 "特別純米まる田" を。これまた「吟風」の喉ごし良い辛口の酒だ。  

 

 大倉山シャンツェの展望台は標高300m、札幌の街、石狩平野、石狩湾が一望できる。
吹き上げてくる風は冷たいけれど、澄んだ冬の青空と札幌の街は一見の価値がある。
下りのリフトに乗って、幼い頃に覚えた『虹と雪のバラード』を口ずさんでいるのだ。

札幌市交通局・東西線 新さっぽろ~宮の沢 20.1km 完乗 

虹と雪のバラード / トワ・エ・モワ



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