ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

秋の夜長に、地下鉄はどこから入れたか?みたいな話

2016-10-31 08:34:38 | 街を徘徊して

昔、地下鉄をどこから入れたか考えたら寝られない、と言って笑いを取っていた漫才がありました。年配の方はご存知だと思います。

同じようなことで、秒速8Kmで地球の周りを回っている国際宇宙ステーション(ISS)、
サッカー場位の大きさがありますが、こんな巨大なものをどうやって宇宙に運んだのでしょうか。

一番最初はロシアのロケットを使って円筒形の基本モジュールというのを宇宙に置いてきました。
そしてその後スペースシャトルとロケットを使ってせっせと他のモジュールを運び上げ、次々と継ぎ足して行きました。

ロケットで計6回(内1回は日本のロケット)、スペースシャトルで通った数は何と37回にもなっています。
運び込み7回目から組立てが始まったようです。
ISSの組み立ては2011年の7月で終わりました。13年弱かかりました。
完成後は宇宙飛行士が長期滞在しています。

ところでこのISSの軌道は人工衛星と違って数カ月先の予想が出来ないそうです。
それは人工衛星より低い軌道を飛んでいるので、微少に残っている大気と地球の重力歪の影響を受けるのと、
太陽からの圧力波も受けるので、これらが毎回違うので計算では出せないからだそうです。
わあ、頭が痛くなってそれこそ寝られなくなりそう。

それから面白いことに気が付きましたが、地球の周りに何年も大事な物を置いたままにしても誰も盗る者がいない、
泥棒がいないんですね。平和な世界です。
しかしUFOがISSの資材にロープを掛けて持ち去ろうとしていたら滑稽でしょうね。
「UFOを窃盗現行犯で確保、令状を取ってUFO内を捜査、証拠を押収し関係者(宇宙人)を逮捕」
そしてUFOと逮捕者はテキサス州にある、あの有名なアメリカ空軍 “エリア51”に収容されます。

ISSから地球を見ている映像
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/astro/iss_live.html

青い画面が出ている時は機器の調整中だそうですが、暫く待つと回復します。


文句を言って憂さ晴らししよう、高齢者の特権?

2016-10-26 09:05:03 | 街を徘徊して

先日ある銀行に行ったら変な雰囲気になっていました。
高齢の男性が窓口の行員に文句を言っていたようで、中の4人の行員と2人の女性客が固まっていました。

私が入ったらやめましたので何と言っていたのかは分かりませんが、もしも客の言うことが正しいことであれば銀行側はすぐにお詫びをしたと思います。
しかし行員全員が座ったままということは、言っていることが理不尽な内容であったため、言うだけ言わせておこうとの判断になったのではと思います。

その70過ぎに見える男性は、お金と通帳を受け取るとぶつぶつ言いながら、苦虫をかみつぶしたような顔をして出て行きました。
行員からはいつもの「ありがとうございました」の声掛けはありませんでした。
その後何もなかったように通常業務に戻りましたが行員は一日中気分が晴れなかっただろうと思います。

このような高齢者のクレーマーは増え続けているのではないでしょうか。
少数であればオモシロ話題として希少価値も出ますが、増えると高齢者全体が悪く見られてしまいます。
実際ネットを見ると団塊世代(若い人からすると高齢者は全部団塊世代扱い)への風当たりが強いことが分かります。

ところで電話でお客の苦情処理をしていた人の話しですが、年配と思われる男性は途中からいきなり激高する人が多いそうです。
流れとして、なぜここで切れなければならないのか分からないと言っていました。
こうなるとお手上げで、本人の興奮が醒めるまで20分も30分も電話を占有されることに。
社会資産の損失です。
しかしこう言っている私も、その内クレームを付けて激高しているかも。
その時はゴメンネ。


ゴキブリさんを見る目が変わった、でも家には来ないで下さい

2016-10-21 14:08:40 | 街を徘徊して


先日ネット動画でゴキブリの動きを紹介しているものがありました。
あの不快なゴキブリを?と思われるでしょうがちゃんとした研究紹介です。
バークレーの名前が出ていますので紹介しているのはカリフォルニア大学の研究者でしょうか。

ゴキブリのすごさは「ロバスト性」を持っていることだそうです。
初めて聞いた言葉です。
ゴキブリはでこぼこ地面でも、草の上、草の中、どんな複雑な地形でも安定を保って走り抜けられます。
急に反転して身を隠すこともできます。その速さは1/6秒とか、すぐに見失ってしまう訳です。
ワイヤーを逆さになって移動することもできますし、飛ぶこともできます。
羽はひっくり返った場合の起き上がるのにも使われます。
6本脚を3本づつ交互に動かして移動しますが、仮に足を3本にしても跳ねるような動きになり移動する速さは変わりません。
こんな臨機応変に対応できるのが「ロバスト性」とのこと。

そして僅か3mmの隙間があれば通り抜けができます。
上から体重の800倍の力を加えて60%圧縮しても死にません。
このような実証動画が紹介されていました。

しかしこれからがすごい、このゴキブリの動きと柔軟な体構造をロボットで再現させようとしているのです。
そして一部は実現できていました。将来は災害救援ロボットにこの技術が応用されるかも。
これでゴキブリを見る目が変わりました。

ゴキブリさんすごい。でも家には来ないで下さい。


秋の夜長を楽しむ、マニアックな暇つぶしを2つ紹介

2016-10-16 10:56:50 | 街を徘徊して


秋の夜長を過ごす暇つぶしを2つ紹介します。
有名なので知っている人は「ああ、あれか」と分かりますが、マニア向けなので興味を示されるかどうか。

1つは飛行機の動きをリアルタイムで見るというもの。
九州の空港は最終便が到着したらそれで終わりなのですが、これを見るといない筈の九州の上空には多くの飛行機が飛んでいることが分かります。
刻々と動く飛行機のマークをクリックするとその飛行機がどこから来て、どこに行っているのかとか、航空会社名、便名などが表示されます。
航空路は決まっていますので行儀よく並んで飛んでいます。
日本は夜ですが、昼のヨーロッパ、アメリカに目を移すとすごい数の飛行機が飛んでいることが分かります。
地球上で今現在何機飛んでいるでしょう?と聞かれても1,000機位かなとしか答えられませんが、実際は1桁多くて10,000機が飛んでいます。
フライトレーダー24

http://www.flightradar24.com/

あと1つは国際宇宙ステーション(ISS)から地球を見ている画像。
地球の夜部分を飛んでいる時は真っ暗、昼部分を飛んでいる時は殆どが雲ですから面白くないかもしれません。
でも昼は地球の青と雲の白がとてもきれいです。
これを見たら自分はこんなところに住んでいるんだと感激すると思います。
動きが非常にゆっくりなのですが実際は弾丸より速い秒速8Km弱の超高速で飛んでいます。
本家のJAXAのHPでは公開されていなくて、名古屋市科学館のHPで見ることが出来ます。
ISSライブ画像

http://www.ncsm.city.nagoya.jp/astro/iss_live.html

青い画面が出ている時は機器の調整中だそうですが、暫く待つと回復します。

JAXAで画像を公開していない理由は、アメリカの企業が設置して配信しているのでJAXAとは関係ないからです。カメラは日本製なのですが。


通勤ラッシュの生き地獄を初体験

2016-10-11 09:00:04 | 街を徘徊して

 

昨年の夏でしたか、東京の地下鉄が通勤ラッシュの時に止まってしまい、
気分の悪くなった乗客が次々と救急車で運ばれたというニュースが流れていましたが、
東京の通勤時間帯のすごさをこの歳になって初めて体験しました。

あるJR駅に行きましたら既にホームは乗る人で満タン状態。
うわ~ぁと思いましたが時間もないし覚悟を決めました。
この混雑は福岡では絶対あり得ない光景。

電車は数分おきに来ますがそれでも乗り切れずに1回待ち。
そして人に押されるまま車内へ。もうこれ以上無理だというのにまだ乗って来ます。
ホームではピーピーと駅員の笛の音がうるさい。

持っていたバッグが押しつぶされるので上げて持っていたらもう手が下せなくなりました。全く身動きが取れない状態でひたすらガマン。
乗り換え駅に来たら今度はバケツの水を流すように、どどっと外に押し出されてしまいました。

都会ではこうゆう事が毎日々々繰り返されている訳ですから大変だなと思います。
しかしこのラッシュはある意味、都会人としては優越感があることかもしれません。
東京はいつもこうなんだよ、田舎とは違うよ、と。


今は昔、10月10日は東京オリンピックの開会式だった

2016-10-06 10:23:35 | 街を徘徊して

1964年、今から52年前の東京国立競技場。
天皇陛下の開会宣言でファンファーレが鳴って威勢の良い行進曲と共に入場行進が始まりました。
10月10日に行われた東京オリンピック開会式です。

そのオリンピックも終わった2年後に10月10日が体育の日として決まりました。
しかし2000年から体育の日は10月の第2月曜となり(ハッピーマンデー制度)、
“10月10日”の意味がなくなってしまいました。
今年は珍しく10月10日がパッピーマンデーの月曜になりました。

当時は今のようにオリンピックのライブ中継などありませんでしたので、
国主導でオリンピック映画が作られました(監督は市川崑)。
しかし公開されると芸術的過ぎるとか、日本の映画なのに日本人が出ていないなどのクレームが出て作り直しさせられました。
このようなことで東京オリンピック映画は2本あり、公開されているのは後からのものです。

当然「幻の方」が先なのでこちらを見ましたが(当時授業の一環として映画を見た)、
それからすると後からのは単なるドキュメンタリーの感じがします。
私は「幻の方」が良かったと思いますがもう見ることはできないのでしょうか。

ところで今回のリオでは競技会場が間に合うのかと心配されていましたが、
東京オリンピックの時も会場となる(あの独特の形をした)国立代々木競技場が間に合わないと騒ぎになっていたような記憶がありますが、曖昧です。
東海道新幹線は東京オリンピック開会式の10日前に開業しました。
あの“お江戸日本橋”の空を奪ってしまった首都高速も、この東京オリンピックの時に作られています。


10月1日は中国の建国記念日、国慶節です、この時の体験から思うこと

2016-10-01 12:48:09 | 街を徘徊して


(横浜 みなとみらい)

10月1日は(故)毛沢東主席が天安門から中華人民共和国の成立を世界に宣言した日です。
国慶節として祝日になっています。今年は建国67年です。

ところで60年目の節目である国慶節の直前に、国家パレードが行われる天安門近くに泊まりました。いつもは高いホテルが格安になっていたのでラッキーと思ったからです。
その結果、渦中と言っては大袈裟ですが、国慶節の騒ぎを少し経験することになりました。

中国の面子がかかった還暦の国慶節なので厳しい警戒態勢が取られていました。
天安門の道路はバリケードのつもりでしょうか、威嚇のつもりでしょうか、
パトカーがずらりと縦列駐車、警官は1m置きに立っていました。
胸に“SWAT(特殊部隊)”と書いた黒服の兵士が、マシンガンをいつでも撃てるような恰好で持って何人も立っていました。
近くには装甲車も出ているし、道路封鎖用のX字形車止めもあるしで、
この付近だけを見ると戒厳令下のような感じでした。
軍服の女性から荷物検査を受けましたが、本のページの間に配布ビラを入れていないかまでチェックされました。

ホテルは安い代わりに警察とご一緒でした。
ホテルには場違いの愛想のない警官が各フロアー、エレベータ前に配備され、無線を持って廊下を行き来していました。
パレードが行われる道路側の窓を開けることは禁止になっていて、大統領暗殺計画の「ジャッカルの日」を思い出しました。

世界ではISのテロを警戒していますが、
中国では自国民によるテロを警戒しなければならないという現実があります。
いつでも撃ち合いが出来るという前提での警備ですので、そのようなことは考えなくて良い日本は平和だと改めて感じます。

毛沢東は念願の共産主義社会を“人民公社”という形で実現させました。
それもはるか昔のことになりました。
また、毛沢東はアメリカを帝国主義と言って非難していましたが、それも昔のことに、
今や南沙諸島の占有など、自らが“中国”帝国主義に変わってしまいました。

余談ですが心安まる?中国らしいものを。
国慶節の時に天安門前広場の横にビルが建っているように見えていましたが、
これはリアルに描かれた絵でした。
汚いところを隠すために足場を組んだパネルに描かれたもので、近くで見るまで気が付きませんでした。
こうなると一つの立派な芸術作品だと思います。
次々壊されている万里の長城もこの絵の技術によって修復されるかも(冗談)。