経済の投資のことは分かりませんが、
近頃ESG投資というのが多くなっているそうです。
ESGとは、E:環境、S:社会、G:ガバナンスだそうですが、
生産において地球の環境を守っているか、長時間労働をさせていないか、
人権侵害をしていないかなどを監視して、それを守っている企業に投資しようというもの。
投資される金額が大きいので無視できない存在ですが、
企業としてはこれが非常に大変なこと。
例えば洗剤メーカーの「花王」が紹介されていましたが、
原材料に使っているパーム油、
今まで商社を通じて一括で買っていたものがそれでは済まなくなりました。
というのも、パームヤシの収穫に子供が使われている事実があり、
現地作業員にも過酷な労働をさせていて、これが問題になっているからです。
花王としては使うからには収穫の末端まで行って管理する必要が出て来ました。
全日空の機内食も同じ、どこからか仕入れて、それがどのようにして作られたのか、
例えばネギの1本まで、1つ1つ確認しなければならなくなりました。
産地偽造が横行し、今は産地表示は当たり前になりましたが、こ
れを人権にまで広げて世界レベルで世直しをやっているようなものです。
あくまでも金が動く投資なので、超一流のグローバル企業しか相手にされませんが、
ここで認証を取ると有利に世界で戦えることになります(アメリカの巨大企業はほぼアウト)。