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ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

ある部分だけ切り取られたニュースを見て誤解した

2017-02-27 09:40:54 | 街を徘徊して


先日、こんなことがありました。
大雪で新千歳空港が何日か閉鎖になった時、この閉鎖に怒った中国人が騒いだとニュースになりました。
この中国人の騒ぎを見て、不可抗力なのに何故騒ぐ?大人気ない、
日本人はおとなしく待っているのにと思いました。
“やはり中国人だ”と思った人も多かったのでは。

しかし数日後、ヤフーにこの騒ぎの真相はこうだったという取材記事が2つ程載りました。
どちらも同じような内容だったのですが、それによると、
最初は皆静かに待っていたが、搭乗する中国の航空会社が乗客に全く情報を流さなかった。
他の中国の飛行機は飛んだという噂まで出て、乗客がしびれを切らして航空会社に詰め寄っていた。
しかし相変わらず何の対応もしなかった。

食事もなく狭い場所に詰め込まれイライラしていたところに、
これに輪をかけて空港職員がしゃくし定規の対応(規則は規則だ、ここから出てくれみたいなことを言っていたらしい)をしたので騒ぎが大きくなり、更に職員が警官まで呼んだので完全に火がついてしまった。
そうなってからマスコミが来て取材、「中国人が騒いだ」というニュースになりました。

見ましたが、テレビでは何人かが柵を乗り越えている部分だけが流され、暴徒化して騒いでいる印象となりました。
もともとは乗客ではなく、中国の航空会社の対応が悪かったことが原因ですが、
地方の空港の不慣れな対応にも問題があったようだし、
取材した地元テレビ局は騒ぎ部分だけを強調するような切り取り方をしました。
(キー局に流さないといけないのでインパクトある画像にした)

中国人が騒いだことは直ぐに中国にも伝わったらしく、ネットには中国の恥をさらした、マナーを守れない者は旅行するな、などの書き込みが溢れたそうですが、申し訳ないことをしたようです。


 


早寝早起き朝ごはんで輝く未来、を信じる

2017-02-21 13:41:44 | 街を徘徊して

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以前、冗談で「早寝早起き朝ごはん」をネット検索したら、文部科学省通達になったのでびっくりしたことを書きました。
何でこんなことまで国が口を出す?
そしてネットには次から次と、市とか町の運動推進の記事ばかり。
文科省がこれをやれと旗を振ったら、市町村の教育委員会が一斉に、ははぁとひれ伏しているような感じです。

通達は、平成18年に出されていて一過性のものかと思ったら、平成27年には何とかの局長名で指導要領まで出されていました。
文科省は本気です。それでまた茶々を入れたくなりました。

早寝、早起きをして子供に生活のリズムを付けさせる、大切なことだと思います。
(親も一緒に実践しなければ意味がありませんが。)
それと、成長真っ只中の子供ですから、ちゃんとした食事を摂らせることは大事。これも当然なこと。
しかしこの運動には余計な一言が付いているのです。

文部科学省発行の中学生向けパンフ、「早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来」の中で、
“学校の成績の良い人やスポーツで活躍している人は早寝早起き朝ごはんを実践している人が多いのです。”
福岡市の場合は言っていることがもっとリアルで、棒グラフを使って「こんな結果が出ている」と説明しています。

それは、(通達のあった時の)平成18年福岡市学力実態調査を載せ、
小4年の場合、必ず朝食を食べているが教科平均75点に対し、全く食べない生徒は64点で11点の差が出ている。
中2の場合は食べるが64点、食べないが50点で14点の差が出ている。
これを見ると子供の健康発育を願うより、学校の成績のための朝ごはんかと思ってしまいます。

全国一斉学力調査で上位になった県は「子供に朝ごはんをちゃんと食べさせている」からです。下位の県は反省して下さい。

朝ごはんを食べれば自然と子供の頭は良くなります。文科省を信じましょう。


 


九州大学の取り壊し、昭和が失われて行く感じがする

2017-02-15 11:46:35 | 街を徘徊して

九州大学は福岡市の西外れに新築移転中で、人のいなくなった建物が次々と壊されています。
在学した訳でも関係者でもないのに、何でしょうね、九州大学が壊される寂しさ。

大学のある箱崎地区の人たちは私より強く、同じようなことを感じているのではないかと思います。
街全体が九州大学と言っても過言ではありませんでしたから。
見ていると、大袈裟かもしれませんが、自分の中の昭和という時代が消えて行くような感じがします。

ところで九州大学は最初から今の形であった訳ではなく、京都帝国大学医学部が福岡病院を引き継いで出来た福岡医科大学が始まりです。
病院はもともと福岡市の中心部にありましたが、周囲環境が悪いということで現在地に移転(移転当時は千代村)、当時の資料を見ると周りは全部松林だったようです。
その後鉱山の古川財閥から多大な資金提供があって工学部の開設が実現し、ここから総合大学としての九州帝国大学がスタートして今の地位を築きました。

敷地内には無数の松の木があります。
そんなことから九州大学のロゴは松葉をデザインしたものになっています。
(余計な話ですが移転先には松の木は全くないようです。)
赤レンガ造りの本部建物、工学部本館などの建物は保存することになりましたが、引き受け先はまだ決まっていません。
文部科学省からの指示では、敷地は一括全面売却することが条件になっています。

<九州大学関連>
(工学部本館のライオン飾り)
http://fu-honpo.com/article/168618159.html
(太平洋戦争の跡が残る建物)
http://fu-honpo.com/article/168784283.html


 


「税金対策」の意味、若い人に分かるかな?

2017-02-09 21:38:15 | 街を徘徊して


表題は大げさですが、ふと思ったこと。
例えば新車を買ったとします。
この新車を見て「おっ!車を買いましたね」と言われるでしょう。
その返事に「税金対策ですよ」と言って相手が“冗談”として受け止めるかどうか。

年代によって捉え方に違いが出るのではないかと思いました。
つまり若い人だったら真面目に捉えて「エコカー減税」で節税するつもりか、と思うのでは。

ところが言おうとした意味は全く違っていまして
「お陰様で商売が順調でがっぽりと儲かった。利益を税務署に払うくらいなら車を買って経費で落とした方が良い。」
年配者だったらこの冗談が通用するのではないでしょうか。

ところで私たちの若い時代は給料が安い分、何でも会社経費として落していたような気がします。
今なら利益供与として所得税を取られてしまいますし、税務署も経費に対しては厳しくなりました。
この曖昧だった時代、何か高額なものを買ったら「税金対策ですよ」と冗談を言っていました。


無銭飲食の現行犯になってしまった

2017-02-02 11:56:49 | 街を徘徊して


ある日、全国展開している店で昼食を食べました。
食べ終わってさあ支払となった時、財布を間違えて持って来ていたことに気付きました。
その財布には現金はなく、カードだけ入れていました。

財布を間違って持って来たので現金がない、カードで支払えるかと聞きましたら、扱っていないとのこと。
現金がないことを伝えるとレジの女性は店長を呼んで「お金がないそうです」とだけ言いました。

かなり声が大きかったので客の視線がサッと集まり、無銭飲食の現行犯になってしまいました。
客もこれからの展開がどうなるか興味を持って見ているのが分かります。
店長に財布とカードを見せて説明しましたら住所、氏名、電話番号を書いて「後から持って来て下さい」となりました。

このようなことから改めて見てみるとカード支払いができない店は多いですね。
それからは店に入る前に財布の中身をチェック、注文した後からも再度チェック、蚤の心臓の小心者ですので。

ところで韓国は逆にカード社会で、おばちゃん1人の小さな食堂でもカード支払いが出来ます。
しかし日本では考えられないことですが近頃は割り勘でカードを使う人が多く、レジ混雑の原因になっています。