昨年3月まで福岡市には中央区、博多区などと並んで、8番目のネット行政区「カワイイ区」がありました。
このカワイイ区にはネットで住民登録もでき、登録住民は4万人でした。
しかし少数市民(4~5人)からの反対意見を市議会でうまく利用されてしまい、区は消滅してしまいました。
反対の内容は、「可愛いは女性を連想させ性差別、女性蔑視」、「男ばかりで決めた」、「市長と電通、地元放送局とが癒着している」などでしたが、
市議会では「市長が業界と癒着して税金の無駄遣いしている」となりました。
カワイイ区のきっかけは福岡出身のAKB48の篠田麻理子さんが出した福岡市を元気にしたいというアイデアで、カワイイを福岡から発信させようというものでした。
それを電通のノウハウを使ってネット上に実現したものです。
最初から東京を狙っていたので開設発表も市長が東京で行いました。
ところで年始のNHKテレビで「カワイイ」がクールジャパンとして世界に発信されていることを紹介していました。
このカワイイには「可愛い=女性」の発想も連想もありません。
そしてカワイイ文化の発信地、東京の原宿にある会社の社長を密着取材していました。
もしカワイイ区が消滅していなかったら福岡市を同じように取り上げていたと思います。
全国の自治体では初めての試みで話題性がありますから。
福岡市のカワイイ区は流れとしては間違いではなかったということと、
お遊びではなく実際に東京を意識した市内の企業・店舗からの参加も増えていただけに、カワイイの西の発信地になれずに残念に思います。
2代目区長になった元留学生で英語講師のミカエラさんは英語の動画を使って自ら体験した福岡市の文化をいろいろ伝えていました。
これも発信できなくなって残念(日本語で紹介しても日本人しか見れない)。
市長が2期目になっても相変わらず“市長をおろし隊”の議員が多いですが、
市長のやることは何でも反対、とにかく反対のこれらの議員に福岡市のビジョンなど作れるのでしょうか。
それと思うに、女性蔑視、性差別の批判はカワイイ区よりミスコンテスト批判の方が先なのでは?
*電通:日本最大の広告代理店。大きな催しには必ずこの会社の存在がある。
例えばマラソン大会などの開催はこの会社抜きには実現自体が不可能だそう。
下記に移転します
ふうちゃん本舗博多本店
http://fu-honpo.com