ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

桃太郎の話し 続き

2015-06-26 20:00:50 | 街を徘徊して


前回で紹介した「新聞広告クリエーティブコンテスト」作品ですが、昨年度の作品も素晴らしいものでした。
2014年度最優秀賞は「命の交換」。
イラスト(写真?)はパックに入った1個のたまご、コピーは「あした、ぼくは、にんげんになる」でした。
作者の石井さん(日本経済広告社)のコメントを紹介しておきます。

すべての食物には命があり、人はその命を食すことで、生きていく。毎日3食、多くの命が失われているにも関わらず、食の時間はこの上なく楽しい。「食べられる側が悲しみに満ちていたら、食の時間はこんなに楽しくならないのではないか?」そんな逆説的希望も込め、食べられる側の前向きな気持ちを、日々食卓に並ぶ卵の意思で表現しました。この視点を通し、改めて「食の大切さ」や、「無数の命で形成された自分の体のこと」を想うきっかけになれば幸いです。

しかし、桃太郎にしても今回にしてもすごいインパクトを受けます。さすがプロ。


「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」

2015-06-19 22:07:11 | 街を徘徊して


桃太郎、金太郎、浦島太郎の3太郎を使って始まったAUスマホのCMでしたが、今はこれにかぐや姫とか、クラブ竜宮城?のママに乙姫までも出て来て、いささか悪乗りのような感がしますが、つじつまは合っているようなので良しとしましょう。
ところでこの桃太郎に関し、先日までヤフーで紹介されアクセス上位になっていた記事があります。
既にご存知かもしれませんが、「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」というもの。
これは2013年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」で最優秀賞をもらった作品です。
表題は「めでたし。めでたし?」。
言葉と一緒に子供の赤鬼が泣いているイラストが付いています。
2年前の作品ですが桃太郎ブームで注目を浴びたのでしょう。
しかし内容は考えさせられるものでした。作者の山崎さん(博報堂)のコメントを紹介しておきます。

「ある人にとってしあわせと感じることでも、別の人からみればそう思えないことがあります。反対の立場に立ってみたら。ちょっと長いスパンで考えてみたら。別の時代だったら。(途中略)当たり前に使われる「めでたし、めでたし。」が、異なる視点から見ればそう言えないのでは?ということを表現しました。自分の中にさまざまな視点を持つことの大切さを考えるきっかけになればと思っています。」


福岡市が世界で住みやすい都市の10位になった

2015-06-13 02:12:26 | 街を徘徊して


高島福岡市長(博多どんたく)

英国情報誌モノクル(MONOCLE)で発表された「2014年版世界で最も住みやすい25都市ランキング」で福岡市が堂々の10位になりました。
日本では3都市のみのランクインで、東京(2位)、京都(9位)でした。
因みに1位はコペンハーゲン、3位がメルボルン、4位がストックホルム、5位がヘルシンキとなっています。
私は福岡市の周辺に住んでいますが、福岡市は確かに住みやすい都市だと思います。
大きくもなく小さくもなく丁度良い大きさで、何事にもゆとりがあります。
そして市内を走っているバスの数は日本一、何処に行くにも便利です。
福岡市で「日本の3大都市は?」と聞くと全員が「東京、大阪、福岡」と答えますが、これは主な催しが東京、大阪の次は福岡へと来ていることにもよると思います。(実際の日本の3大都市は1位東京、2位横浜、3位大阪だそうです。)
食に関しても、玄界灘に面していますので新鮮な魚が安くて旨いですし、野菜も周辺農家からの供給を受けて採れたて新鮮。
イベントも博多どんたく、博多山笠、アジアマンス、大相撲九州場所、福岡国際マラソンと季節行事には欠くことがありません。
ところで昨年から始まった福岡市民マラソンですが、今年は申し込み者多数で昨年の倍になったようです(競争率3倍)。
このマラソンコースはちょっと変わっていまして、福岡市の中心部からスタートしてヤフオクドーム、福岡タワーまでは街中を走りますが、それからは郊外へと出て、九州大学の前でUターン。
しかし福岡市の方には戻らず反対方向へ。
そして玄界灘の海沿いを潮風を受けながら走り、それから先はひたすら田園地帯を走って糸島市(福岡市西隣の市)の市役所前がゴール。
こんな100%自然満喫のコースですが、沿道の観客が少なくなるのが欠点。
しかし九州大学前ではチアガールの歓迎を受けますし、日本のマラソンではここだけと思いますが「一口うどん」を提供するコーナーもあります。
このうどんは人気うどん屋さんがこのマラソンのために研究したもので、非常に食べ易くなっています。


しつこいかな 水素の話

2015-06-05 11:18:24 | 街を徘徊して


有名なニュースキャスターがテレビで、「これからは水素社会だ。太陽電池の電気で水を電気分解して水素を作ったら無限エネルギーになる。」と言っていましたが、まだまだそんなに簡単には行かないのではと思います。
水に電気を加えてもポツポツとしか水素は出ません。ボコボコと出したかったら水に電解質(例えば苛性ソーダなど)を入れる必要があります。
しかし電気が流れるようにすると水は沸騰するし、電極には析出物が付くし、他のガスも出るしで大変です。
(STAP細胞で有名になった)理研で、このようにならない電解質ポリマーというものが開発されているようですし、ドイツでは実際に太陽電池でのプラントが稼働しているそうですので、近い内に実現できるかもしれません。
水素は体積が大きいので圧縮して保管しなければなりませんが、圧力も数段高く、腐食性が強いのでLPガスのボンベを流用という具合には行きません。
特別な保管容器が必要となります(余談ですがボンベの色は法律で決まっていまして水素は赤色です。ついでに、酸素は黒、液化炭酸ガスは緑、LPガスは「その他のガス」の部類で灰色)。
ところで残念ながら日本で使われている水素の殆どは天然ガスから作られています(今は化石燃料を消費中)。