本日は沖縄で言うところの「なかゆくい」をやる予定。沖縄では度々「なかゆくい」なるものが存在し、事ある毎に宴会が催されるのが常であるが、転勤した福岡の地では、それほど飲み会があるわけでもなく、淡々と日々が過ぎているのが日常である。今日の飲み会の趣旨は、「暑気払い」だそうで、恥ずかしい話ですが、生まれで初めて暑気払いという言葉を知った訳です。
で、暑気払いの意味は何だろうと思って広辞苑を引いたところ、「暑さを払いのけるために、何かの方法を講ずること」と書いてありました。
要するに、暑さに対する方策であれば何でも暑気払いということなのでしょうか(笑)
それで、更に調べてみると
酒や薬を飲んで暑さを払う
という意味であることが分かりました。
お酒なら何でも良いのか・・・日本人の夏のお酒と言えば「生ビール」・・・ジョッキでく~っと喉越し爽やかっていうのがそれなんだと思ったのですが、どうやらお酒にも種類があって「焼酎」や「梅酒」などのさっぱりしたものを指しているようです。
考えてみれば、昔から使われている言葉だそうですので、昔に麦酒や洋酒があるわけでもないので、日本酒より「焼酎」や「梅酒」になるんでしょうね。
さて、そんな話はここまでにしておいて、本題に入ります。
やっと長かったお祭りが終わり、再び普通の海外サッカーまったり生活に戻ることが出来ます。今年はユーロ予選がスタートしますし、セリエの問題もあってCLの出場国が気になる訳ですけど、間もなくインタートトも始まりますし、移籍市場も今月に集中するはずですしね。結構、オフをまったり過ごす時間もないかもしれません。
【イタリアはフランスより勝利者に値した】
決勝戦の前、決勝戦の後にもコメントしましたが、フランスが優勝することは現代サッカーの世代交代が停滞していることを暗に示す結果になるだけで、そんなことが許されるはずもなく、心技体が整ったイタリアが順当に優勝してくれてよかったと思っています。
守備がしっかりした上で攻撃力もあり、戦前に予想されていたチーム力の低下を逆境をバネにモチベーションを高くし、かつ、調和の取れた和をつくり、オーストラリア戦を象徴するようにここぞと言うときに攻めに転じることの出来る試合運びを熟知したチームだったわけですから、予選でトーゴや韓国、スイスに苦しんだフランスとは大違いじゃないですか。
決勝トーナメントに入って、生まれ変わったように綺麗なサッカーを2試合連続(1回戦、準々決勝)で披露したフランスとは基礎が違います。
その2試合及び準決勝で活躍したジダンがMVPを獲得しましたが、それも余り妥当だとは思えませんね。やはり決勝戦が終わるまで観た上で、投票するのが妥当なんじゃないかと思ったりします。
結局、7試合の長丁場を戦う上で、攻撃は水物だと考えると守備力の高いチームというのが安定感があるということを改めて感じました。とはいえ、スイスのように守備意識が高いだけじゃあ駄目で、攻撃にタレントを充分有していないといけないと言うことも改めて感じました。その点で、スタメン、サブにもビックネームが並ぶイタリアが優勝したのは妥当だったのだろうと思います。同じような力がアルゼンチンにはあったんじゃないかと思うので、アルゼンチンが早々と姿を消したのは残念でした。
セリエ問題は、イタリア優勝とユーベ勢の活躍により恩赦があるんじゃないかという話になっていますが、それとこれとは別問題。とにかく、イタリアはフランスよりも勝利者に値したのは絶対に間違いないと思います。
【よほどジダンは英雄らしい】
スポニチのマテラッツィに対する悪意に満ちた記事を少し紹介しよう。
・・・・マークしていたジダンともつれあい、離れる際に何事か言葉を浴びせた。その言葉に怒ったジダンの頭突きを、胸に一撃を食らい、ピッチに倒れ込んだ。演技賞もののプレーでフランスの主将を退場に追い込んだ。・・・もともと筋金入りの「悪童」として名高い。セリエAではひじ打ちはもちろん、相手にパンチを浴びせたこともある。今大会もオーストラリア戦で一発退場している。・・・・マテラッツィがジダンに対して何を言ったのかは不明。しかし、言葉の内容が判明した場合には、厳罰が下される可能性も残っている。・・・・
さて、この記事を書いたスポニチの記者は、どうやら頭突きというアンフェアも極まりないプレーを見せたジダンについては不問のようだ。要するにそのような行為に至らしめたであろうマテラッツィの行為を批判しているわけである。しかもその行為(言葉)は憶測の域を超えておらず、実は大したことはなんら発していない可能性だってあるし、マテラッツィの「悪童」ぶりを助長して、マテラッツィが悪だと断定してしまっている。
さて、普段から海外サッカーを観ている人は如何だろうか。僕は、ジダンが頭突きをしたときに「相変わらず」だと思った。そう、その種のアンフェアなプレーはジダンは「筋金入り」なのだ。ジダンは英雄ではなく、神懸かり的なプレーを披露する頻度が高い選手であるものの、感情を抑制できないことでは有名。それが超有名選手なので、レアルでの試合では特に見逃されていたところがある。
マスコミは記事によって読者を煽動出来る・・・事実はありのままに、偏らず書くべきだと思うわけだ・・・
【ロナウドはアルパイ・オザランと同じ道を歩むことはない】
ルーニーの一発レッドに端を発したロナウドのウィンクは、よほどイングランドサポーターの怒りを買ったらしい。ただ、イングランド全土を敵に回したのは今回のロナウドだけじゃない。ベッカムに浴びせるだけの罵声を浴びせたアルパイ・オザランの顛末は余りにも有名じゃないか。
当時のベッカムの立場とルーニーの立場はイングランド代表では同じ。ようは攻撃の軸の選手である。アルパイはベッカムと対峙した結果、イングランドのマスコミから総スカンを食らい、所属していたアストン・ビラを放出されてしまった。以後、二度と英国の地は踏めないだろうという状況で追放されたのだ。
今回、同じようなことが起ころうとしているが、ロナウドはアルパイとは違う。まず、アルパイはアストン・ビラでグラハム・テイラー監督との確執から試合出場がほとんどない状態だった。つまり、アストン・ビラは何時でもお払い箱にしたい状況だったわけだ。
獲得した移籍金が高かったし、能力も高かったので二の足を踏んでいたわけだが、それが一気に手切れする機会を得て、放出されてしまった。その後は仁川、浦和を経て、今は良き日の栄光に浸るケルンに移籍している。ただ、もう脚光を浴びることはないだろう。
さて、ロナウドはどうだろう。マンUでは主力中の主力選手である。その移籍金やマンUが引き抜いた時よりも莫大な金額に跳ね上がっているはずだ。引く手あまたではあろうが、その金を出せるチームは限られているだろう。ただ、当然移籍するチームはCL常連クラブになるのは間違いないだろうし、本人はレアルやバルサに行きたいと公言しているようだ。
こちらは、今後も脚光を浴びる表舞台で戦えるわけだから、アルパイのように極東を彷徨うことはなさそうだ。ただ、イングランドの地に降り立つのはアルパイ同様厳しいかも知れないが(笑)