つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

10月から年金額1%引き下げ!・・・

2013-09-25 | やりきれません

 いよいよ10月から年金額が1%引き下げられる。現在支給されている年金額は、過去に物価が下落したにもかかわらず、特例措置によって物価スライドを適用せず据え置かれていた。だが、昨年11月の法改正で、この特例水準の2.5%を平成25年10月から1%、平成26年4月から1%、平成27年4月から0.5%引き下げられることになったのである。老齢厚生年金や遺族・障害年金も同様である。
 引き下げは10月からだが、受け取る年金では12月支払い分からとなる。老齢基礎年金額(満額)でみると、786,500円から778,500円へ8,000円(年間)の引き下げとなる。ただし、平成27年4月からの0.5%の引き下げについては、平成25年、26年の消費者物価指数(総合)が上昇するようなことがあれば、その分だけ引き下げられない可能性があるという。ならば、たとえ0.5%でもアベノミクス効果に期待せずにはいられない。 

 話は変わるが、消費税8%への動きが着々と進んでいるようだ。増税の理由は、日本の借金が年々増えているが、その主な原因が社会保障費の増大である。少子高齢化のため必要な年金や医療費などは増える一方で、今の税収ではそうしたお金を払い切れない。そこで、足りない分は税金で補って、社会保障の質を落とさないようにしよう―ということらしい。
 しかし、今回の消費増税によって、社会保障の財源が全てまかなえるのか、それはどのような形で社会保障を「改革」し、福祉サービスの充実に充てられるのかは今でも不明だという。たとえ消費増税によって税収が増えたとしても、年金など必要な財源は今後も増え続けるから、それをまかなうことができるに過ぎないとも言われている。
 上記の話はまんざらいい加減なことではないように思える。現役世代に支えられている高齢者としては、現役世代の負担軽減に協力すべきで、増税も止むなしと考えるが、現在、検討されている社会保障制度の見直し案は、高齢者には厳しいことばかりである。
1. 介護保険現行では、65歳以上の高齢者らは収入に関係なく、一律1割の自己負担で介護サービスを利用できるが、厚労省は、一定以上の所得がある人の介護保険の自己負担を、現在の1割から2割に引き上げる方針を決めたという。改正は、年金収入が年間280万円以上か290万円以上の人を対象とし、2015年度からの実施を目指すという。
2. 医療費窓口負担―現在、1割に据え置かれている70~74歳の医療費窓口負担を、新たに70歳になる人から段階的に本来の2割に戻すそうで、来年4月1日から実施する方向。ただ、同日よりも前に70歳になった患者は1割負担のまま、そして現在70~74歳の患者の“特権”は維持されるという。
3. 特別養護老人ホームへの入居について―新規入居は現行の「要介護1以上」から「要介護3以上」に見直す。2015年度に実施する方針だというが、すでに入居している人には適用されない。さらに、 特養や老健施設など介護保険施設に入居する低所得者を対象にした食費と居住費の負担軽減制度が見直される。その具体案とは、預貯金・有価証券が夫婦で2000万円以上、単身で1000万円以上ある場合や、不動産資産が2000万円以上(固定資産税評価額)ある場合は、軽減対象から外すというのである。
 さらに、受給額がいくら高くとも全額非課税で「課税所得ゼロ」とみなされる遺族年金や障害年金に関しても、老齢年金同様、一部を収入として数えるというが、これは当然であろう。
   
 預貯金額は自己申告制とするそうだが、正直者がバカを見るような気もする。せっせと汗水流して働いて1000万円貯めたのに、お金があるからと負担軽減対象外とされる。一方、適当に働いて適当に遊ぶという楽な生き方をして預貯金はない。そういう者にでも低所得者だからと優遇されるのは、何やら道理に合わないような気がする。
 寓話『アリとキリギリス』になぞらえて、せっせと働いてお金を貯めた者がアリ、楽な生き方をして預貯金がない者をキリギリスとするならば、果たしてアリの生き方が賢いのか、どちらの生き方が得なのか、つくづく考えさせられる。
 国が持てる者から取ろうという考えならば、こちらも悪賢くいこうか。預貯金は900万円までとし、あとはタンス預金にして隠すという方法もあるけど…ネ。

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4 コメント

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やりきれませんね (sirousagigamanoho)
2013-09-25 21:02:49
公的年金1%減額!経済音痴のsirousagiといえどもわが身に直結マイナス事項には即反応。法律で定められた基準より2,5%高く支払っているから今秋より段階的に元の水準に戻す」なんて今更いわれても、そんな法律の存在知った事じゃない!と叫びたいとは言え14年度の予算概算要求は99兆消費税増税でもこの国の前途は多難。細々慎ましやかに生きてゆことぐらいが高齢者の務めかな?淋しいね
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Unknown (オールドレディー)
2013-09-26 08:33:11
★sirousagigamanohoさま
円安による食料品の値上げ、年金の引き下げ、消費税増税、その上、体が不自由になっても介護施設のお世話になれるかどうか。介護も医療もお金がかかるし、これ以上の負担はないでしょう。
これも次世代のためと納得できるような改革であれば清貧にも耐えますが、公務員改革で身を削る気配さえない政治家に期待してもどうしようもありませんね。
年寄りは早く死ぬ事を考えるべきでしょうか。運動して長生きしても肩身が狭くなるばかりですね。
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あぁいやんなっちゃうね! (suri-riba)
2013-09-26 20:55:00
来年4月から医療費2割になると思って、急いで歯医者に
通院し始めましたが、私たちは1割のまま・・と知ってホッ。

年金も “あぁ いくらでも引いたらいいがな・・”とヤケクソ
です。介護で取り返してやる! と言っても入所待ち。
その内ポンコロリといけばいいのですが・・
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Unknown (オールドレディー)
2013-09-27 09:11:18
★suri-ribaさま
トンコロリと逝けるのなら何も心配せずにすむのですが、ボケたり寝たきりになったとき、受け入れてくれる施設があるかどうか。
そんなことを考えると生きてゆくのがしんどくなりますね。
自宅があっても世話をしてくれる人がいないとどうにもなりません。
死ぬ間際まで自分のことは自分で面倒みろということでしょうかね。
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