６年前のブログに、うれしいコメントが・・・

　今日は朝からうれしいことが…。パソコンを立ち上げると、先ずはメールチェック。ほどんどＤＭばかりだが、興味あるものをのぞいて一括削除。それからネットで自分のブログへの新着メールをチェックする。
　１通のメールが来ていた。開いてみると知らない名前の方からのコメントである。「コメントが届いた記事」は、何と２００７年３月のブログ。時々、古いブログにコメントを頂くことはあるが、６年も前の記事とはびっくり。

　その記事とは『あきれた話のオンパレード』。ババのストレス解消にと、腹立ち紛れにあきれた話を３つほど書いて、その最後に、不快な気分を吹き飛ばすような心温まる少年の話を紹介したのである。（その部分を抜粋）
【あきれた話ばかりでうんざりだが、昨日夕方のＮＨＫローカルニュースで、一服の清涼剤ともいえる話題が放送されていた。
　先月２６日、岡山県内有数のカキ産地、日生町漁協周辺で「ひなせかき祭」が開かれ、県内外から大勢の観光客らが訪れた。数あるイベント中、制限時間３分で殻から身を取り出した個数を競う「かきむき選手権大会」が行われ、子どもの部で、小４の宇高隆太君（１０）が１５個をむき優勝した。
　彼は、カキ養殖業を営む両親と８歳の弟の４人家族で、日生港から少し沖合いに浮かぶ、住民１００人ほどの小さな島で暮らしている。ノロウイルス騒ぎで大変だった両親を元気づけたいと頑張ったという。小さい頃から両親の仕事を見ながら育ち、学校が早く終わった時や土・日は両親の手伝いをしているそうで、彼がカキむき、弟はむいたカキを袋につめる手伝いをする。小さい彼らにとって、冷たい真冬の水作業は辛いだろうに、これからも両親のために役に立つよう頑張りたいという。そして、その子どもらを優しく抱き寄せる母親の表情がすてきだった。】
　
　もはや古いブログで忘れていたが、２０１２年６月、主人公宇高隆太君の友だちの「めいき君」という少年から「うたか君だ！同級生で今同じ高校に通ってて同じ部活！」というコメントをもらった。思いがけないコメントにうれしくなって返事を書いたが、どこの誰かも分からないままである。
　それで終わったものとすっかり忘れていたが、今日のコメントは当の本人の「宇高君」からだった。
「暖かいコメントをありがとうございました。
　早いものであれから７年、現在では高校２年生となりました。
　高校と距離が離れているため、現在は島から通うということが出来ず、近くに家を借りています。
　当時ノロウイルスの影響で活気が失われつつあった牡蠣の養殖業、それに落ち込む両親に何かしてあげたい、という気持ちがテレビを見てくださった方に少しでも伝わったのであれば、大変嬉しいことです。
　僕たち家族もこの記事を読ませていただいて心温まりました。
　素敵な記事をありがとうございました。」
　文章を読むだけで、立派に成長した宇高君の様子がうかがえてうれしくなった。ニュースで見た事を紹介しただけで、それに感動した自分の気持ちを少し書いただけなのに、こんなに喜んでくれて、ちょっとウルルン、目頭が熱くなってきた。
　もう高校２年生になったそうで、月日の経つのは早い。が、この文章から、彼の人柄はあの頃の親孝行な少年と少しも変わっていないように思えて、本当にうれしい。

　２００７年といえば私はまだ日生の住人ではなかった。その３年後に、まさかこの地に骨を埋めることになろうとは、人の運命とは分からないものである。同じ町に住んでいるけど、どこの誰とも分からない。でも、こうしてブログで繋がっているというのも悪くはないね。何だか不思議な縁を感じるのである。

　今しかない青春を精いっぱい楽しんで、悔いのない人生を歩んでほしい。心から祈っているよ。応援しているよ。