つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

漢字を知らない若者たち・・・

2006-09-25 | Weblog
 モーニングショーの中で、キャスターが字幕に表示された漢字の間違いを謝罪していた。「障害」が「傷害」となっていたのであるが、同じ読みでも、漢字にすると大きな意味の違いがある。こういうミスは、昔のワープロの時代から変換を間違うとよくあった。そして、1995年の「win95」からパソコンが主流となり、ワープロ専用機は姿を消したが、ワープロソフトは変わりなく重宝されており、漢字が読めなくてはどうにもならない。
 昭和48年頃からタイプ製版の仕事をしていたが、段々とワープロも導入されてきた。一時、ワープロのインストラクターもやったことがあり、その頃は日本商工会議所ワープロ検定という資格試験があり、年に何回か実施されていた。今の時代もそうであるが、高校生や若い人は漢字の読みが苦手だ。読めなくてはキーを叩くこともできないし、部首などから漢字を検索していると時間内に文字数が打てない。だから、スピード問題などではその分からない漢字を飛ばして、あちこち空白の多い解答や、同音異義語の変換違いが多くあり、上級になるほど合格率は悪かった。

 私は、仕事柄、文字には慣れ親しんできたので漢字は読める方(うぬぼれ?)だと思う。が、ワープロソフトの便利さから書くことが億劫になり、いざ漢字を書こうとすると、横棒が2本か3本か、縦棒が突き抜けているか、撥ねているか、止めるのかなど、まるでダメな自分に気付いた。そこで、漢字検定3級の問題集を買ってきて挑戦してみた。漢字書き取り以外の問題は、まあほとんどできるが、漢字を正しく楷書で書くことができない。いかに、いつもくずし字で、いい加減に書いているのかがよく分かった。だから、最近は新聞記事を見ながら一字一字ゆっくり書く練習をしている。記事を読みながら書くので内容を理解することもでき、結構、頭の体操にはなる。

 勤務している会社がギフト専門店なので、忌明け礼状の作成は私の仕事のうちである。これには、今時の若い人には耳慣れない文言が使われており、漢字も「忝のうして」、「態々」、「拘らず」、「拝眉」、「拝趨」、「略儀乍」、「茲に」など、最近はあまり使われないのでなかなか読めないようだ。わが社の営業社員も、お客様に聞かれたら困るというので、全ての漢字に振り仮名をつけたものを持たせている。
 また、顧客のデータ入力では住所、氏名に難解な漢字が多く、住所などは昔からの字(あざ)の独特の地名があり、氏名も年配の人の中には、現在の人名漢字以外の字が使ってあったりする。それらの漢字は読みでは変換不可能なものがあり、これには私も漢字検索機能を使わざるを得ない。
 書くということは脳を使い、指先を使うので老化防止によいといわれている。いまや老いも若きもパソコンを駆使しているが、いざというときに漢字が書けないでは恥を書く。書くことが億劫にならないように、毎日少しずつでも字を書くことを続けよう。
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1 コメント

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同感!!! (梓川)
2006-09-25 18:10:35
若者に加えて私自身も漢字の読み書き、その能力のレベルが下がってきていることを実感している昨今です。

私の場合は年のせいもあるかと思いますが・・・

読み書きでも解らない字や単語が出てきたら辞書を開くようにはしていますが・・・ネ。
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