「カバー写真 2017.12.01 6:10 いい天気になるね?」
このところどこの局も日馬富士暴行事件で大盛り上がり。憶測が憶測を呼び、日が経つにつれ何が何だかわからない状態になっていった。そのせいで、ネットにはありそうでなさそうな、なさそうでありそうな話がいっぱい。果たして真相は?
ところで、危機管理委員会っておかしいネ。被害者から事情を聞いていないのに、加害者側からの一方的な言い分だけを聞いて、「中間発表」を出した。そして、一貫して貴ノ岩を「悪者」にし、「謝罪をしていればこんなことにはならなかった」と、あたかも彼一人に責任を負わせるような内容だった。
しかしそれを言うなら、白鵬や鶴竜、照ノ富士ら同席者の誰かが、すぐに止めていればこんな大ごとにはならなかったはずだ。最初は「やれ、やってやれ!」と高みの見物をしていたのだろうが、そのうち血を見る修羅場となって、慌てて白鵬が止めに入ったのだろう。が、白鵬はリモコンを握った時点で止めたと言っているようだが、平手であんな怪我をするわけがない。すべては日馬富士の自制心のなさに尽きる。
2日の夕刊フジは「元横綱日馬富士による暴行事件の“元凶”は、横綱白鵬だった」と報じている。
日本相撲協会危機管理委員会の中間報告によると、問題の10月25日夜、まず白鵬が一次会の席で平幕貴ノ岩に説教を始め、二次会でも続行。その際、貴ノ岩の態度に激高した日馬富士が白鵬を忖度して暴行を働いたという。
貴ノ岩に激昂した日馬富士は、「謝れ」と十数回平手で殴った。さらに貴ノ岩がにらみ返したためにエスカレートし、カラオケのリモコンで頭を数回殴打。その後、ビール瓶ではなく、シャンパンボトルをつかみ、日馬富士は脅すつもりで振り上げたが、それは手から滑り落ちたという。ここでようやく白鵬が止めに入ったというが、平手打ちの段階では黙認していたことになる。
そもそも、礼儀・礼節、品格のなさで相撲協会から度々「厳重注意」されている白鵬が、自分のことは棚に上げて偉そうに説教するなんてちゃんちゃらおかしい。同じモンゴル出身とはいえ、違う部屋の力士に「強い」指導やしつけをすること自体が異様で、するにしてもせいぜいアドバイス程度だという。
私は日馬富士が引退するなら白鵬も引退すればいいと思っている。白鵬は暴行の現場にいた当事者のはずだが、素知らぬ顔をしている。それが不快でならない。
さらに、九州場所11日目には、関脇・嘉風に敗れた一番では、1分以上も負けを認めず“立ち合い不成立”をアピール。また、千秋楽の表彰式では他人事のように日馬富士と貴ノ岩をまた土俵に…と言ったり、挙句には観客に万歳三唱まで求めた。
そして4日の長崎巡業では、背中に「モンゴリアンチーム」と書かれたジャージ、頭にはハチマキという格好で現れた。巡業では着物を着るのが規則となっているのに…。横綱は何をしても、何を言ってもいいのか、まったくあきれる。
これほど白鵬に舐められても何もできない相撲協会、そういう体質に貴乃花親方が反発するのも納得できる。小説家の門田氏が「ここまで白鵬の増長を許したのは誰なのか」という記事を書いているが、まったく同感である。
今回の事件はみんなが悪かった。勿論、暴力をふるった日馬富士が一番悪いが、暴力を黙認した白鵬や鶴竜ら同席者。そして、先輩が話をしているときに携帯をいじっていたという貴ノ岩も悪い。礼儀・礼節に厳しいと言われる貴乃花親方の愛弟子とも思えない。
そして貴乃花親方の行動も解せない。まず相撲協会の理事である職責を果たしたうえで、貴ノ岩にも事の次第を説明させるべきだろう。このままではいつまでたっても現役復帰はできまい。
世間一般に、子どものケンカに親が出ると余計にこじれて、結局は子どもが困ることになる。貴乃花親方は自分の信念を貫くのはいいが、まず貴ノ岩の将来を考えてやるべきではなかろうか。
日馬富士の引退で少しは静かになるかと思ったら、何のことはない。今度は貴乃花親方と白鵬の“確執”報道、まったくあきれる。“飯のタネ”が尽きないと、喜んでいるのはマスコミだけなのにネ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます