連日報道されている地方議会議員不祥事のオンパレード。「政治家に徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい」と言ったのは法務大臣も務めた秦野章さんだとか、けだし名言である。国会議員もしかりだが、地方議会議員の倫理観の欠如、道徳観の低下にはあきれ果てている。こういう輩に税金を使われていることも、こういう輩に地方行政を任せなければならないことも、腹立たしい限りである。
全国最年少市長の美濃加茂市長の収賄事件、愛知県議と兵庫県議の政務活動費不正使用疑惑。とりわけ兵庫県議の泣き喚き会見の動画は海外メディアでも大々的に報道され、世界から失笑を買っているそうだ。つい最近も、都議のセクハラ発言で被害者の女性議員が外国特派員協会で記者会見、世界中に大恥を晒して、日本人の品性を貶めたばかりである。また、山口市議の覚せい剤取締法違反と万引き事件、その他にも盗撮、窃盗、暴行、ストーカー、酒気帯び運転などなど、枚挙にいとまがない。
だが、まだ最低最悪な奴がいた。史上最年少当選を果たし、期待の若手として注目された27歳のイケメン葛城市議・吉武昭博が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで逮捕されたという。吉武容疑者は葛城市内の実家を「自宅住所」として市選管に届け出ていたが、同市に隣接する大和高田市のアパートも生活の拠点にしており、ナンパした女子高生をそのアパートに連れ込んでわいせつな行為をしたうえ、その動画をインターネットに投稿していたというから、とんでもない議員である。
押収されたパソコンなどを調べたところ、他にも複数の少女らとのわいせつ動画を投稿していたことが判明、動画には吉武容疑者の顔もはっきり分かるように映っていたという。動画には「制服コスプレ」などのタイトルをつけ、トイレや車内で撮影したものや、わいせつ行為を「ライブ中継」したケースもあったといい、投稿によって収入も得ていたらしい。
吉武容疑者は大阪教育大教育学部を卒業後、銀行勤務を経て23年から葛城市内に小中学生向け個別指導塾を経営していたが、昨年10月の葛城市議選に初当選。同市議会での史上最年少当選として話題を集めたという。
なぜ、こんな卑劣な行為をしたのだろうか。議員報酬に加え、学習塾からの収入もあったというに、動画投稿に関して「金が必要だった」と供述しているそうだ。同市議会は6月13日、吉武容疑者に対する辞職勧告を決議。吉武容疑者は弁護士を通じて辞職願を提出し、23日に全会一致で可決されたという。(産経新聞より抜粋)
こういう議員を選んだ有権者の責任は大きい、とは評論家や識者がいつもいう言葉である。だが、候補者の公約や主義・主張は知ることはできても、その人柄や知性、感性、品性まで知ることは、到底無理な話である。親類縁者かよほど親しい人でなければ、人間の本質など分かろうはずがない。
実際のところ、選挙に関心があっても、党員になるくらい熱心な人ならともかく、候補者のすべてを知って投票する人がどのくらいいるだろうか。それでもまだ市町村議会議員くらいならエリアも狭いので、人づてに候補者の人となりを知ることはできよう。だが、そうした情報集めから投票を依頼されるはめになることもあり、やがては利権、義理・しがらみにとらわれた情実まみれの選挙に取り込まれてゆくのである。
当地の今春の市議会選挙は、私には引っ越してはじめての選挙で、候補者の情報は全く皆無。ついつい知人に尋ねたことから義理で1票を投じることになった。そんなバカな有権者が偉そうなことをいう資格はないのだが…。
これでは投票率がますます悪化、歯止めになるスーパーヒーロー見参とならないかな
オールドレディさんのあとあじの悪さよ~く判りますよ
ほんと、もう選挙に行きたくないと思いますね。
一度当選するとよほどのことがない限り、再選されますね。そして議員はだんだんと朱に交わり変色していきます。「だんだんよくなる法華の太鼓」なんてことはぜったいありませんね。
だれでも立候補できるというのではなく、審査して政治家としての資格を有する人だけ立候補させるようにしたらどうでしょう? そうなるとだれもいないか…。