先月22日、夕方のテレ朝の番組「スーパーJチャンネル」で、経産省が災害時のためにトイレットペーパーを備蓄することを呼びかけていると報じられた。そのニュース番組を見て、「なぜ今?」「何かあるの?」と不安がる人が相次ぎ、中にはスーパーまで買いに行った人もいたという。
私はそれを見ていて、1973(昭48)年の「第一次オイルショック」、1979(昭54)年の「第二次オイルショック」騒動を思い出した。1973年の第4次中東戦争、1979年のイラン革命に端を発する石油の供給危機により、石油価格が高騰。先進各国は不況とインフレ同時進行で大きな打撃を受けたという、今から41年前の話である。
日本の都市部ではトイレットペーパーや洗剤などほとんどの物資の買占めが起こり、大騒動となった。地方はそこまでではないが、やはりトイレットペーパーや洗剤は品薄となっていた。当時、亡母が神戸に住む弟家族のためにトイレットペーパーや洗剤を、何十個入りかの箱ごと買って送っていたのを思い出す。また、それまで配達してくれていた灯油はガソリンスタンドやホームセンターまで容器を持って買いに行かなければ手に入らなくなった。それに、備蓄のための灯油ポリタンクが買占めにより不足、市内中を探し回ったものである。そして、省エネ対策の一環として、デパートなどでのエスカレータの運転中止。ネオンの早期消灯やテレビの深夜放送休止どの処置が取られるなど、社会生活は大きく変わっていった。
今回の呼びかけの理由は何だったのか。経産省からは「これは9月1日の防災の日に合わせて発表したもの」という回答があったという。東日本大震災では被災地だけではなく、各地のスーパーなどでトイレットペーパーが不足する事態が起こったそうである。それに、トイレットペーパー生産の約4割が静岡県に集中していることもあり、発生の恐れがあるとされる東海地震などの災害で工場が被害を受けると、日本のトイレ事情に混乱が起こりうることを想定、こうした災害時に備えるよう、日常用のものとは別に1か月分の備蓄用を常備することをすすめるというものだった。
ニュースで報じられる前の10月18・19日、東京・銀座で経産省と協力して、トイレットペーパーの備蓄を呼びかけるイベントを行ったNPO法人「緊急災害備蓄推進協議会」によると、「経産省の呼びかけについて知っている人はあまりいませんでした」という。40年以上も昔の事を知らない若者たちにはピンとこないのだろう。また、喉元過ぎれば何とやら…、今の物のあふれる豊かな時代に、オイルショック当時のような物不足騒動などありえないことと思っているのか。発表から2か月以上がたつが、認知はまだ深まっていないようだという。いたずらに買い溜めするのはよくないが、それでも「備えあれば憂いなし」だよね。だからというわけではないが、先日、洗剤や柔軟剤、トイレットペパー、ティシュなどをアマゾンで大量注文、これで半年くらいは大丈夫かな?
そう1979年の騒ぎが胸を掠めるし、「緊急災害備蓄推進協議会」が推し進めていると聞くと、「もしや!?」何時何処でと心休まらず。
齢とってもなかなか「仁者は憂れず勇者は懼れず」とはならないね。
よもやそんなことは、と思う反面、何が起こるやら分からないのも確か。あの狂乱を思い出すとぞっとします。
あの時はまだ若かったからあちこち歩き回って買い求めることができたが、車に乗らないババは、重いものや大きいものを持ち帰るのは困難となりました。
今は日用品の重いもの、大きいものはアマゾンでまとめ買いをしています。これは助かりますね。
放送局が節電のため深夜放送を止めた。ところがそれもしばらくだけだった。市民が買い出しに走らないのもその時のことを覚えているからでしょう。今はトイレットペーパーに頼らなくてもウォーシュレットだからそんなに困らないのかも。私も震災時の備えは何もしていません。何とかなるだろうと呑気なものです。
超不便な所でしたので花王石鹸の友達に送って
もらったのを思い出しました。
以来、いつもこれらは少し余分に買う習慣が身に付き
ました。もうすこし備蓄増やそう!!
あの時代とは大きく変わりましたから大丈夫とは思いますが、地震などで流通網が切断されればお終いです。
大家族だったら、やはり少しは備蓄したほうがよいのではとは思いますけどね。
私はまさかの用意ではなく、最近は重たいもの、大きいものなどは持って帰るのが大変なので、アマゾンでまとめて買っておきます。
足らなくなったら買いにゆけばいい。若い人はみなそうらしいですが、不便なところに住んでいたら、あわてて買いに行くことはできません。
どうしても予備を買い置きしますが、これも年寄りの特徴でしょうね。
安売りなどに出会うと、どうせ必要になるのだから、そう思って買ってしまいますね。