つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

菅氏は勝つには勝ったが、・・・

2010-09-16 | Weblog
 熱い戦いがやっと終わった。投票の直前まで、国会議員票は小沢氏が、地方議員・党員・サポーター票は菅氏が優勢ということだったが、国会議員票の予想数はほぼ拮抗しており、最終的にはふたを開けて見なければ分からないといわれていた。が、終わってみれば、地方議員・党員・サポーター票は大差で菅氏、国会議員票も僅差だが小沢氏を上回るという結果で、これほどの大差は想定外だったろう。
 14日朝の各テレビ局のワイドショーが行った国会議員票の動向は、TBS、フジテレビ、日本テレビ3局は小沢氏優勢、テレビ朝日だけが菅氏が僅かながら小沢氏を上回っているとの予想だった。結果はというと、得票数の差もほぼ予想どおりで、テレビ朝日の情報網が抜きん出ていたということになる。

 しかし、菅氏が国会議員票の半数を獲得したからといっても、総理大臣がコロコロ変わるのはよくない、ベストではなくベターという消極的支持であるといわれている。一方、小沢氏も200人の支持を得たとはいっても、肝心の世論を動かせるような政治力・知名度のある議員はそう多くはないようだし、1年生議員は「枯れ木も山のにぎわい」とはなるがたいした力は期待できまい。ただ、これからも小沢氏の存在が脅威となることは間違いなかろうから、菅首相も大変であろう。
 正直なところ、誰が首相になっても今の危機的状況がすぐに打開できるとは思えないが、トロイカ体制から小鳩が抜けて新体制で再スタートできれば、少しは期待してもよいのではないかという思いはある。

 それにしても今回の代表選ほど見苦しいものはなかった。マスコミの過熱報道のせいもあるが、恥も外聞もない票の獲得合戦に、「恩義」、「大儀」、「恫喝」、「懐柔」、「報復」など、おおよそ政治とは関係ないような言葉が飛び交うのにはあきれた。と同時に、一体、政治家の矜持とは何ぞやという思いにさせられた。
 しかし、これで終わったわけではなく、はやくも党内人事、閣僚人事ですったもんだが始まっている。菅首相は「挙党一致で適材適所の人事を」というが、すでに鳩山グループからは名前を挙げて起用の要請があったとか。「脱小沢」を貫くのは容易なことではあるまいが、思惑や駆け引きで妥協することなく適材適所の人事に揺るがぬリーダーシップを発揮してもらいたい。なんといっても世論の後押しは大きな力になるが、その期待に応えられなければもはや民主党の将来はない。

 昨今は、私利私欲を抜きにして日本のため、国民のために労を惜しまないという政治家など望むべくもない。だからこそ、人は坂本竜馬にあこがれるのであろう。
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1 コメント

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哲人 (おくだっち)
2010-09-16 11:44:45
明治維新後、西郷隆盛も業を煮やして下野してしまいましたが、西南の役が起こる原因も政府が画策した結果だといわれています。

負けると分かっていても、独裁的な政治をすれば中央政府は痛い思いをするぞということを、西郷隆盛は世に知らしめたかったのかも知れません。

今時、自分を犠牲にしてまでも国のことを考える政治家など望むべくもありませんね。

ポータブルのメディアプレーヤーは、使い慣れない最初の頃は頭や耳が痛くなることがありましたが、慣れるとそういうことも無くなり、電車の中など手持ち無沙汰な時、好きな曲を聴けとても重宝しています。
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