つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

夢の船旅・・・

2006-02-27 | Weblog
 今朝の新聞に、私の生まれ月の運勢が「喜怒哀楽は素直に表現。それが体調を向上」とあったが、この所、腹立たしいことや悲しいことばかりで、喜怒哀楽も怒と哀ばかり、益々額の皺の数が増えそうである。少しは楽しい、うれしい話を書きたいと思っているが、なかなかそういう話にお目にかかれない。

 春といえば旅行シーズンである。行きたいところはたくさんあるが、いつも懐具合と日数との相談である。だが、一生のうちいつか経験したいと思っているのが豪華客船での船旅である。
 以前から、日本郵船の大型客船「飛鳥」のことは聞いていたが、その後継船「飛鳥Ⅱ」の命名式が26日、横浜市の横浜港大桟橋国際客船ターミナルで行われたという。

 この飛鳥Ⅱは、3月17日から2泊3日の予定で太平洋周遊クルーズに初出航し、4月には世界一周に旅立つというが、それに先立ち、昨日船内が公開された。カジノ、プール、ダンスホール、シアター、フィットネスルームなど、まるで大人の遊園地とでもいうような施設で、その豪華さは高級ホテル並みである。料金もピンからキリまであり、県内の新聞社が企画している、2泊3日の屋久島への周遊料金は、最高級クラスが50万円弱、それから5段階くらいかランクがあって最低クラスだと17、8万円位である。それだと私にも参加できないことはないが、旅費だけではすまない、それ以外の出費が大変だそうだ。
 豪華客船ならではのマナーがあり、お食事タイムの服装、ダンスタイムの服装など、それなりのフォーマルな服を用意しなければならない。いつものジーンズとブルゾンという格好で行くツアーとは違い、TPOに合わせた服装をしなければならないそうである。
 それを考えると、ちょっとどころか大いに躊躇する。普段着なら普段に着られるから買ってもいいが、正装用の服などほとんど着る機会がないので無駄になる。それとほとんどがペアだそうで、まさか費用のかさむ旅に、そうそう人を誘うわけにも行かないし、一人ではつまらない。そういった諸処の事情を考えると、とても参加は無理で、いつも羨望の思いで眺めている。募集が開始されると、中クラスはいち早く定員で締め切りとなる。もっとも若い人の参加はほとんどなく、中高年の夫婦者が多いそうで、それも一度ならず二度三度という人もいるという。ちなみに、世界一周の旅の料金は1800万円であるが、参加する人は多数いるそうで、ここでも経済格差が顕著である。
 3月に岡山発の「飛鳥Ⅱ」での屋久島周遊の旅があるそうだが、いつも友人に、「宝くじが当るか、ガンと診断されたらもらえるガン保険の一時金100万円が入ったら、その時は行ってやるぞ」と、情けない話をして大笑いするのである。
 夢のある楽しい話のはずが、結局羨望とねたみのまじった哀しい話になる。これって、年寄りのひがみそのものだろうネ、きっと。
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