安倍首相に「女難の相」あり？・・・

　どうも安倍首相には「女難の相」があるようだ。妻の昭恵夫人を筆頭に、稲田元防衛大臣、「このハゲーー！」で有名な豊田議員、不倫疑惑の今井議員など、女性に足を引っ張られている。それに加計学園関連極秘文書疑惑の萩生田官房副長官、加計学園からのヤミ献金疑惑の下村都連会長などなど、もはや満身創痍の様相である。
　ちょうど10年前の2007年７月、当時の安倍首相が率いる自民党は参院選で大敗した。社会保険庁の「消えた年金」問題や閣僚の相次ぐ不祥事で、国民にそっぽを向かれた。歴史は繰り返す、のだろうか？  

　数々の問題発言を重ねてきた稲田防衛相が、３日の内閣改造を待たず辞任した。世論の批判の高まりに加え、防衛省や自衛隊内でも反発が強まっていたそうで、与党からも「稲田氏も安倍首相も判断が遅すぎた。２人とも自分や身内を守ることばかり考え、防衛省と自衛隊が深く傷ついた」との声が上がっているとか。しかし野党は、稲田氏の辞任後も国会で追及を続ける構えだというが、そんなことで大切な税金を使ってほしくない。 

　31日、テレビで稲田前防衛相の離任式の様子を見た。離任式後、儀仗隊による栄誉礼も受けたのには、「恥ずかしげもなく…」とあきれた。
　その日は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射を受けて高度な警戒態勢を続けており、省内からは「稲田氏は離任式を辞退すると思った。驚きだ」との声も出たとか。おまけに、離任のあいさつの際、防衛省職員らに「皆さんは私の誇りです」と言った。厚顔無恥もここまでくれば大したもんだネ！  

　３日には内閣改造が行われるそうだ。が、いつのときも論功行賞、待機組への配慮、はたまた各派閥の領袖への忖度やら斟酌やらで決められて、肝心の適材適所の人材登用がなされたことがあっただろうか。
　私が思うに、政治家には政治に対しての専門的な知識が必要であると…。せっかく議員になっても、ただの賛否に必要な頭数のままで終わるようでは税金の無駄遣いになってしまう。
　優秀な人材育成のために、こういうのはどうだろう？　党内に進学予備校のような勉強の場を設け、防衛省コース、文科省コース、財務省コースなど、専門分野別の研修コースを作る。議員はどれかのコースを選択、官僚に負けないだけの専門的な知識を習得させ、成績優秀な者を重要ポストに登用する。
　そうなれば官僚任せの答弁に頼って、返答に困ったり失言することもなくなるだろう。落ちこぼれの政治家は自然に淘汰されるだろうし、政治家になったからには大臣にと、やる気のある者は頑張ると思うよ。 

　ところで７月24日の産経新聞社・ＦＮＮ合同世論調査で「いま首相にふさわしい人物」を聞いたところ、１位は自民党の石破茂前地方創生担当相で20.4％だった。安倍晋三首相は19.7％で２位。ただ、自民党支持層の１位は安倍首相で47.1％、石破氏は２位で18.6％と、順位が逆転している。同じ質問は昨年12月の調査でも行ったが、その時は安倍首相が34.5％と、石破氏の10.9％を大きく上回っていたという。
　安倍一強が揺らいでいる、潮目が変わった、と言われてはいるが、やはり安倍さんしかいないのか。「ポスト安倍」と目される候補は誰？…と問われて思い当たる人がいないとは、これまた情けないことである。