つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

退職金は誰のもの・・・

2006-03-06 | Weblog
 今日6日は「啓蟄」である。“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上へ這い出してくるということである。我が家のリビングにあるハイビスカスやデンドロビウムの花にも蕾がつき始め、はや我が家うちには春の訪れを感じている。
 
 先日の新聞に、「退職金 誰のもの?」という見出しの記事があった。戦後生まれの、団塊の世代と呼ばれる56~59歳の会社員を対象に、首都圏、関西圏、中京圏の都市部に住む900人にアンケート調査票を郵送し、男性387人、女性83人、計470人から有効回答を得たものであるという。
 まず、定年間際の会社員に対して、「退職金は誰のもの」と尋ねたところ、男性の約7割が「夫婦のもの」と答えたのに対し、女性の過半数は「自分のもの」と考えているという。
 さらに、その退職金の運用・使途については、「配偶者や家族に相談する」とした男性は71.1%で、女性は60%であった。「誰にも相談しない」とした女性は25.7%である。
 そして、「定年後、一緒に暮らしたい人は」との質問に「配偶者」と答えた男性は91.2%、女性は61.4%にとどまったという。
 この結果については、「男性は仕事一筋で妻への負い目がある一方、女性は家事と仕事を両立した自負を持つ。こうした団塊の世代の特徴が、対照的な調査結果の背景にあるのではないか」と言われるが、何だか私的には男性に同情したくなった。

 団塊の世代の男性は、まだまだ昔風な考え方を持つ者が多く、今の若者のように、家庭中心、家事分担、子育てへの参加などとは程遠い、仕事一筋に生きてきた人たちである。その人達によって今の日本の繁栄があるといっても過言ではないくらい、一生懸命に働いてきた。その挙句に、今流行の「熟年離婚」の憂き目にあう男性も少なくない。そして、女性はといえば、「自分のものは自分のもの、主人のものも自分のもの」と割り切った考え方で、貰うものを貰って自立していく。戦後、「ナイロンと女は強くなった」と言われた時代があったが、今や「弱きもの汝の名は男なり」である。
 男女同権、機会均等法などのおかげで、女性が生きていきやすい世の中であることは確かである。だからというわけでもないだろうが、結婚しない女性が増えており、結婚したくても嫁の来てのない男性が、私の周りでも多くいる。

 団塊の世代の男性の方々、退職して、離婚して、「女やもめに花が咲き、男やもめにウジがわく」といわれる対照的な老後にならぬように、今からでも遅くはない、奥方をお大事になさいませ。そして、「濡れ落ち葉」にならぬよう、家庭内での自立を。
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2 コメント

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お金も人を選ぶ (関西のヤングばーば)
2006-03-06 21:22:17
 ちょうど私も団塊の世代ですが、夫は自営業で、それこそ休日もなく、朝早くから、夜は10時11時と働いて、会社勤務の方のように退職金もなければ定年もありません。同じ仕事では共倒れになると思い、別々の仕事をしようと思い二人で働きました。今、夫は不景気の影響で仕事も少なく、貯金減らして食いつなぐ毎日。

 退職金とやら、妻の家事育児定年にいただけませんでしょうか。

 退職金をいただける方はうらやましいです。でも成金の浅はかさ。間違ってもギャンブルや生半可な株式投資に大切なお金を失わないようになさいませ。

 専業主婦は夫の退職金をどのように思っているのでしょうか。半分は妻のもの?



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大変ですね。 (オールドレディー)
2006-03-07 07:23:16
 自営業は大変ですね。でも、夫婦力を合わせて頑張っていらっしゃるって、うらやましいわ。

 私も自営業みたいなものだったから、定年も退職金もなく、国民年金だけ。公務員の退職金の多さには、羨望するばかりです。

 でも、まあなんとか暮らせたら好いとしなければ、上を見ても下を見てもきりがないと達観? できてるかな。

 
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