「カバー写真 2017.7.4 5:30 休憩中のトンビ」
2日に行われた都議選で、小池知事率いる「都民ファーストの会」が大躍進。50人の公認候補者のうち49人が当選、無所属6人の追加公認を合わせて55議席を獲得、都議会第1党となった。
一方、自民党はというと、告示前の57議席から23議席へと、半数以下に落ち込むいう歴史的惨敗。いろいろな要因が重なっての惨敗だと思われるが、まさかここまでとは…。
公明党は23議席でプラス1議席。共産党は19議席でプラス2議席。そして、野党第1党の民進党はというと、7議席から2議席減の5議席という体たらく。自民党もひどかったが、昨今の民進党は自民党の足を引っ張るだけの政党との批判も耳に届かなかったようである。
一昨年の安保法案に続き、共謀罪の強行採決。そして森友・加計学園問題では十分な説明をしないまま閉会。安倍さんには真摯に対応しようという気持ちはまったく見られなかった。が、支持率は低迷しているし、これまでのようにやりたい放題は通用しないと悟ったのか、しきりに反省の弁を述べて低姿勢をアピール。が、少々遅きに失した感は否めない。
「安倍1強」に胡坐をかいていた政府・自民党も、ようやく目が覚めたようで、加計学園問題で野党が求めている閉会中審査について、衆院 内閣、文部科学両委員会の連合審査を実施することで合意。文科省の前川喜平前事務次官を参考人として招致することも確認したという。こうなったらついでに、森友学園についても昭恵夫人を呼んで、国民が納得のいくような説明を聞きたいものである。民進党は張り切っているようだが、果たして納得のいく説明が得られるかどうか、お手並み拝見といこうか。
話は変わるが、小池知事が「都民ファーストの会」の代表を退くという。それについて、日本維新の会代表・松井大阪府知事は、「小池さんが代表だから票を入れた人たちから見ると、それは違うということになる」と述べた。まったく同感である。
顧問として残るそうで、まったく「知~らない」と言うわけではないのだろうが、「都民ファーストの会」は49人の当選者中、39人が新人で、知事人気に後押しされた政治経験の浅い議員ばかり。大黒柱の小池さんが抜けたらどうなるのだろうネ。
今回の「小池チルドレン」誕生で、大阪府知事だった橋下さんが、2010年(平成22)4月に設立した「大阪維新の会」を思い出した。当初は「都民ファーストの会」同様の勢いで、2011年(平成23)4月の第17回統一地方選挙では各選挙区で勝利して、大阪府議会では単独過半数、大阪市議会と堺市議会では議会第1党となった。
しかし、2013年(平成25)以降は徐々に党勢の退潮は明らかとなり、2015年12月に橋下さんが政治家を辞めてからの維新の会はあってなきが如くで、内紛が続き、空中分解したようなものである。今では橋下さんは法律政策顧問も辞め、維新と一線を画しているとか。何でも安倍内閣入りがうわさされているらしい。国民をなめんなよナ
ここだけの話ですが、今回の都議選で小池さんのアップ写真を見て、以前、石原さんが「大年増の厚化粧」と言ったのが納得できました。年をとったら薄化粧の方がいいですネ。大きなお世話ですが…。
今更慌てて反省の弁を述べても口先だけ、いずれまた、喉元過ぎれば何とやら…となるのでしょう。民主党に政権を取られた時のことを忘れているのでしょうね。
前川さんの参考人招致、安倍さんがいないのであまり期待できそうにもありません。
この大人しい民族でも時には叱咤しますよ
我々も時の人気だけで付和雷同にせず、しっかり監視しましょう。